ヴァジュラ・クリスタルと龍

ヴァジュラ・クリスタルと龍
発売情報

春からずっと「これはスペシャル!!」と思っていた水晶を、やっとご紹介いたします。
形状の特徴「リンガム」と中に入っている水晶が「ヴァジュラ」に似ているということで、語ることが多くなりましたので記事を分けました。

水晶の中に完全に他の水晶が入っている

水晶の中に他の水晶の結晶が入り込んでいます。しかも中の水晶は外側に出ていない、完全に結晶全体が収まっています。中の水晶はダブルターミネイテッドのようになっており、大きさもあります。そしてそれがヴァジュラのように見え、ヒマラヤ水晶の中に見つかったというのも意味深です。
また、水晶の透明度がよく、水晶同士の接地面にはが出ています。それをうまくリンガムの形状に研磨してあります。すべてが奇跡的に揃ったクリスタルです。博物館クラスといってもいいんじゃないかなと思います。

個人的に「リンガムじゃなくてエッグって言ってもいい?」と制作元に聞いたら「んー…(これは)リンガム」と言われたので笑、リンガムということにはなりますが、そのあたりは持ち主の好みで決めていただいていいと思っています。
それで気になってリンガムも調べたのが、前回の記事を書いた経緯でした。

いやーすごいクリスタルです。眼福すぎます。

ヴァジュラ(金剛杵)とは

ヴァジュラとは密教の儀式に使う宝具です。チベットではドルジェと呼ばれています。こちらの響きのほうが好きかもですが、ヴァジュラのほうが一般的かなと思いそちらの言葉を使っています。
国内では「金剛杵(こんごうしょ)」と呼ばれています。金剛(ダイヤモンド)のように固く、仏法や法力がなにものよりも強いものであるという例えとしてその名前がつけられています。
弘法大師像の絵でも右手に握られています。弘法大師は唐へ留学して密教を習得しましたが、日本のどこでこの教えを広めるかを決めるために三鈷杵を投げ、それが海を超えて高野山に届いた(三鈷の松)という言い伝えがあります。

それぞれの金剛杵には違いがあります。
独鈷杵はインドラが雷を操るために使った武器で、煩悩を打ち破るために使われます。
三鈷杵は身口意(行動、言葉、思い)の三業を仏様の行動、言葉、思いへ変えるために使います。胎蔵界曼荼羅の分け方によっています。
五鈷杵は五智(大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智、法界体性智)を表しています。金剛界曼荼羅の分け方によっています。
羯磨は交差した金剛杵で、須弥山の宇宙の基盤をなすもので絶対的な安定の原理を表し、結界を張るなどに使われるようです。高僧の座る玉座にも彫られています。
また、都五鈷杵(すべごこしょ)という両端が細長い五鈷杵があり、こちらは真ん中の部分が舎利を入れるようになっているようです。
絵にはしませんでしたが片方がベルの形をしたもの(金剛鈴・ガンター)もありますね。儀式の時に鳴らして使われます。

私たちはどう使う?

いくつかの種類があるワンドのようなもので、使い方は秘儀とされているので修行を積まれた方以外には公開されていません。
一般の方も手にいれることができ、魔や煩悩を祓うお守りのような存在として祭壇に置いておいたり、瞑想時に握るなどして使うとよいかと思います。
羯磨はクロスなので無理としても、この水晶の中の金剛杵がどれに見えるかは持ち主のインスピレーションによって感じていただいたり、段階によってイメージをしわけるなどしてもいいかもしれません。

本式のものは金属でできていますが、私は白檀で作られた独鈷杵を、雑談を祓う、体にエネルギーをためる、不安な時の頼りなど、いろいろな折に握っています。
実は握り手部分のトゲトゲした造作が手のひらに気持ち良い刺激があるので、それを楽しんでいることもあります笑。

水晶龍も一緒に販売

今回はこのヴァジュラ・クリスタルと一緒に、水晶で贅沢に作られた手彫りのも販売します(セット販売じゃないですよ、発売日が一緒になるというだけです)。
なんとなくこの組み合わせでしたが、こちらはブラジル産の水晶から作られています。彫刻は中国かなと思いますね。
透明度がよい、これだけの大きさの塊を見た時に職人さんが「龍にしよう」と思われたのって、どんな感じだったんだろう。
大きな水晶の一面なのか、尻尾が先端だったのか、など考えても面白いです。上を見上げて、今から飛翔するぞ、というところにも見えます。
こういったものも、ありそうで無いかなと思いますね。

どちらも回転動画をインスタグラムにアップしましたので、ぜひご覧ください。

それでは、アップに向けて作業を続けます。
どうぞお楽しみに!

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桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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