銀の三環鈴、再販します!!!!

発売情報

蓮の実ブレスの銀鈴を作ってくださっている鈴職人さんに、ずいぶん前に作ってもらっていたものです。
今回制作をお願いした時に三環鈴のお話しをしていて、再製作をお願いできる運びとなりました!
本当にありがとうございます!!とても嬉しいです。そして新しい鈴たちの音色は、とても美しいです。。。以前の鈴は例えるなら「ちりちり」でしたが、新しい鈴は「シャリンシャリン」という感じです(ブレス用の鈴も同じ変化をしているなと感じています)。あとで音のサンプルを掲載しますので、ぜひお聞きください。

三環鈴とは

日本で乗馬の習慣が始まった5世紀ごろの古墳よりのみ出土した青銅製の鈴で、埋葬の位置から馬具の一つ、もしくは甲冑の飾りではないかと言われています。
天河大辨財天社にはこれと同じ形の鈴のご神宝があります。
参拝してお祈りする時に鳴らす鈴も、まるで六芒星を描くように、大きな三環鈴がふたつ重なって綱に通されています。神社のご神宝でもあります。

2007年に天河大辨財天社にお参りした際に撮影した写真です。
その頃のスマホ画像クオリティ…暗いところの撮影はよくブレていましたね~(笑)。
この折に真鍮製の五十鈴守りを頂いてきました。軽くて良い音がしますが、真鍮の厚みは薄く、ずいぶん前のものなのでくすんだり、歪んだ部分もあります。
銀磨き布で磨いてみたらすこしきれいになりましたが、強く磨くとそれだけで歪みそうな薄さの真鍮なんですよね。銀鈴は落としても、どこかにぶつけたとしても、そうそう形は変わらない丈夫な造りですが、天河の五十鈴はすぐに変形しそうな繊細さです。

天河大辨財天社ではこの鈴のことを「五十鈴(いすず)」といい、天照大御神が天岩戸にお隠れになった時、アメノウズメノミコトがこの鈴と同じ形の鈴のついた矛をもって舞ったという言い伝えが残っています。
また、五十鈴の三つの鈴は、「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」という魂の進化の状態をあらわしているそうです。
生く?(生まれる、はじまり)、足る?(成長して充実していく)あたりはなんとなくイメージできますが、「たまずめ」とは?と調べてみたら、日の出・日の入りの前後の時間のことを「まずめ(朝まずめ・夕まずめ)」という言うそうで、命の区切りのあたりのことなのかなと思ったりしましたが、魂が統合された状態のことを指すようです。

これを鈴職人さんに作っていただいたきっかけ、もしくは作られているのを見て仕入れたいと私が言ったのか、そのあたりのことが実はすっかり記憶から抜け落ちています。。。2007~2010年に仕入れていた記録が残っています。回数にすれば少なかったかもしれませんが、思ったよりも長く作っていただいていたんだなと思いました。

天河大辨財天社をお参りした際は、近くの川がとても気持ち良い空気だったことを覚えています。

鈴の音の聴こえ方は自分の状態で変わる

私はチェーンを通して胸元に置きたいがために、作っていただいていました。
しかし鳴らしていると音はどんどん大きくなり、動くにつれ耳に刺さると感じるようになってしまいました。それからは値付け紐をつけて、チャームのように楽しんでいました。

…と、思っていたんです。が。
先日、対象は忘れてしまったのですが怖く感じることがあり、胸元に銀の鈴が欲しくなって久しぶりに三環鈴をペンダントにしてみましたところ、心地よく着けていることができました。音が大きすぎるといったこともありませんでした。
ブレスレットの鈴もそうなんですけれど、音をほとんど感じない時、時折耳に心地よい時、耳に痛く感じてしまう時があります。鈴の七不思議です。

水晶や天然石、とくに翡翠は水晶とならんで顕著な気がしますが、日によってツヤ、色、透明感、内包物の感じが変わる石があります。それに似ています。
石から受け取る印象が語る内容は、石によって違ってくるかと思いますが、鈴の音色にもそういったものを感じますね。ぜひ、お持ちの方は鈴と語り合ってみてください。

また、小ネタですが銀の鈴の音色は魔除けになるので、頭上で鳴らすとよいと加勢先生が話していました。

鈴の音色の変化、銀鈴とのおつきあいももうすぐ20年?

鈴は鳴らすと中の粒がまわりの銀をたたいて締め、音色が育ちます。
私の個人的なこれまでの印象では音程はあまり変わらず、音の響き・厚みが広がったり音量が大きくなる、「リーン」と鳴る時のトップの音が鋭くなる・澄むといったような変化が多かったように感じています。この変化の方向性も、人によっては違うかもしれませんね。
お直しでお預かりした鈴の音を聴いていると、重なり、多重の音を感じる音色になっていることが多い気がします(これも倍音なのでしょうか?)。過ごした時間の彩りが鈴の音になっているように感じます。

銀鈴を作ってもらって、早や何年?三環鈴だけでも15年前が始まりなので、私が初めてこの方の鈴を手にしたのはもう20年近く前になるのでしょう。鈴の形状も少し変わってきていますし、職人さんが出す音色の変化も、今回感じました。
また、それだけの時が流れておりますので銀の価格も含め、お値段はかなり上がっております… お許しください。それだけの価値はあると思っております。

これからもずっと愛用していきたいもののひとつです。
この長い間、アクシデントで形状がつぶれてしまった、歪んでしまった、なぜか音が鳴らなくなったという鈴の修理を何度か承りました。
音色は変わるかもしれないことをご承諾いただき、修理してもらっています。
職人さんが続けてくださる限りはずっと楽しめるものです、長くご愛用いただけましたら幸いです。

 

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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