クラッチペンシルでスケッチする、周辺のツールたち

お絵描きツール

クラッチペンシルでスケッチする、が久しぶりに絵を描きたい気持ちにヒットして、iPadで描く以外に習慣が続いています。
そのスケッチする周辺を彩り楽しませてくれているツールを紹介してみます。
このツールをそろえる感じもスケッチ長続きのコツのひとつと感じています。
ペンシルたちの話はこちら

実際に描いているものはインスタグラムTwitterでもアップしています。

スケッチブック

長いこと絵から離れてしまっていてわからないので検索したところ「美大生が選ぶおそすめのスケッチブック」というブログを見て、キャンソンの手帳型のものがあると知りました。
手帳好きだったので「それでもモレスキンのスケッチブックがかっこいいかな」と渋谷の街を探して歩いたのですが、なんと見つけることができませんでした。
モレスキンノートはたくさんあれど、画用紙のものが見つけられませんでした。私の目が節穴だったのかもしれませんが、美大生の方のブログで見たキャンソンのほうが売っていたので予想外に嬉しく、購入しました。

キャンソンの「180° Art Book™」の9cm×14cmくらいの大きさのものです。渋谷のロフトで購入しました。いきなり大きいのはな、と小さいものから挑戦しています。
背中が布張りなので180°平らに開くんです。見開きで絵が描きやすいと思います。私はほとんど見開きにではなくて、片方のページずつに絵を描いていますが、それでも真ん中の部分が手にあたるなど、邪魔に感じたことはありません。とてもすっきりしています。

欠点ですが、閉じるところが磁石でぱちんと留める方式で、このタブが描く時も写真を撮る時もなかなか邪魔です(笑)。
写真にとる時は反対側にまげて、スケッチブック自体で押さえこんでいます。

芯について

スケッチが続けられている一番大きな要素といってもいいかも!
上から、Koh-i-noorマジック芯、
下の段・左から、Kaweco 5B、丸善サムホルダー6B(5.8mm)、Koh-i-noor 2B、4B、6B

Koh-i-noorのレインボー色のマジック芯があったからこそです。Koh-i-noor万歳。ていうかもうKoh-i-noorサマサマ、黒い芯も濃度バリエがたくさん出ていてすばらしい。

これだけクラッチペンシルがあって、芯に濃度が書いていたらいいけどほとんどそういうのは無いので、どのペンに何を入れているかはEvernoteにメモって管理しています。
スケッチや走り書きには濃度の濃いほうが気持ちいいんですけど、文字を書いたりすることもあればそんなに濃くないのも使いやすいです。
これだけKoh-i-noorあげておいて何ですが、今のところ黒系に関してはKawecoの5B相当の芯が一番描きやすいかも(笑)。柔らかすぎないのがいいみたいです。

犬散歩時の3分スケッチはもっぱらKoh-i-noorマジック芯で、これはぜひ使って見て欲しいです。
何色が出てくるか予測がつかないのですが、それがいい味わいになります。モノクロだとそれほどでもない線が(笑)、マジック芯だといい感じに仕上がります。なんでもこれで描くのが楽しいです。


出てくる色によって使い分けて描いた絵がこちら。雲は赤をメインに、空は青と黄色がメインです。
三原色の原則で、全部をまぜると黒に向かってゆきます。

これ以外にクレタカラーの茶色系のものも購入しましたが、ちょっと試したところクーピーみたいな硬さを感じたので、引き出しにしまいっぱなしになっています。
届いた時からバッキバキでしたが、折って使うからいいやと思ってます。軸はめっちゃめちゃ持ちやすいです、さすがお絵描き用。

2mm芯は現在、北星鉛筆の「大人の鉛筆」で、これを使う時は細かい絵を描くので、B芯がちょうどいいです。
マルチエイトも2mmなんだよなーと思ってスケッチに持ちだしたことがあるのですが、やっぱりクーピーみたいな芯の硬さが気になります。


ぺんてる マルチ8セット PH802ST 色芯8色

芯を削る

芯ホルダーに芯削り器は大事。
クラッチペンシルのノック部分にシャープナーがついているものがありますが、角度がゆるいのですぐに丸くなりそうな気がするんですよね。
それに手も汚れますから、あまり使っていません。
こちらのDUXのシャープナーを使っています。削りカスの粉が溜り、しっかりと蓋も閉じられるのでポーチにぽんと入れておけて便利です。先端の角度もちょうど良いです。いい。思ったよりこれ自体が大き目だけど。

DUX ダックス リードシャープナー5.6mm

これ以外にはKUMの鉛筆削りを芯削りに使っちゃうこともあります。
ある時「鉛筆削りで削れるんじゃないの?」と思ってやってみたことがきっかけです。鉛筆削りは大好きでいろいろ持っていまして、一番好きでよく使うのがこれです。
先端部分を長くできるのですが、最後まで削りきるのは難しくて、とくに柔らかい芯だと折れちゃうんですね。なので適度なところで止めています。
この「きっちり先端まで削れない」問題は、DUXもKUMのオートマチックも同じです。DUXは尖らせない構造になってるように見えます。
芯が固くなるほど削るのは難しくなるようです。


レイメイ藤井 鉛筆削り 芯研器 KUM AS2M オートマチック KM113

5.6mmリードは鉛筆を削るところを使いますが、2mm芯用の穴もあるのでとても便利です。
蓋は甘くなってしまっていますので、まめに削りカスは捨て、ビニールの小さなポーチに入れて持ち運んでいます。

削った芯の粉も集めて、絵を描く画材にできるんですけどね。そこまではやってないです。
ピンと尖らせたかったら、ヤスリを丸い筒に入れたやつを作るしかないのかなと思うのですが、これもまだ試していません。そのうち作ってみようと思います。
この動画ではポテトチップスの筒ですが、コショウとかの小さな瓶でもいいみたいです。

下敷き

鉛筆で描くからには裏写りしちゃうな~を解消してくれるのがこのレザー下敷きです。
極薄いしなやかな革でできているので、まったく邪魔にならず挟まってくれています。紙にもしっとりくっつくので、落とすこともほとんどありません。サイズもぴったり
また、スケッチブックを撮影するときに、濃い色の下敷きをはさむと裏側の絵が浮き出てこないので、撮影時も便利。めちゃくちゃ活躍してます。
ダイアログノートさんの商品です。

ペンケース

あれこれ革のものも買っていますが、使っているのはリヒトラブさんの透明ポーチA6です。
平たくて中身が見えるものが欲しかったので、理想的です。クラッチペンシルと消しゴム類を入れています。
憧れだった月光荘のヌメ革ペンケースは、鉛筆・色鉛筆入れになってデスクのはしに置かれています…クラッチペンシルをたくさん入れるには、細いかな。

一番下に見えるスリッチは綿棒の軸をつかったDIYのさっぴつです。作り方はこちらの方のブログから。
消しゴムは月光荘の消しゴムと練り消し、MONOゼロです。消しゴムは画用紙をくるっと巻いて作ったケースに入っています、練り消しは売っていた時のケースの中に入っていて、この画像ではクラッチペンシルの下になっちゃってますね…。
消しゴムの消え方が素晴らしくて「月光荘画材っていいんだ」と知ったくらい、月光荘消しゴムのファンです。

ちなみにこのポーチは次にご紹介するHERZのポーチに入れて使っていますが、出すこともほとんどなくて、ジッパーを閉じずに「ポーチ内のポケット」のようにして使っています。

まとめてポーチに入れる

HERZのポーチは「お手入れしないで使ってる」という方の、すごくいい感じに育ったのを見て欲しくなり、次の休日に本店にいって「今、一点あります、オンラインからの注文だと5カ月待ち」と言われて買っちゃったものです。
でも買ってよかったと思います!
一番大きなLサイズで、内側にポケットとか仕切りもないのですが使いやすく、触っていて楽しいです。そして革に傷やシミをつけたりということに対して、わりと気を遣わずに使っています。油分がたっぷりなのかなぁ。気楽です。
これにスケッチブックも入れて、うろうろしています。
犬散歩時はここからスケッチブックとその日に使いたいペンを持って、散歩バッグに入れて行きます。

スケッチを続ける燃料になる道具たち

三日坊主で終わるかなと思っていた犬の散歩時に行う3分スケッチも、もう3か月を超えました。
スケッチブックもそろそろ一冊目の終わりが見えてきました。私がスケッチブックを使い切るのも、かなり久しぶりかも。紙に対する「もったいない」心があって、ノートも使い始められないんですよね。かといって安いものが使えるかというとそうでもなく、ある程度の値段のする紙を使ったほうがいいですしね。
キャンソンのスケッチブックは値段を全然覚えてなくて、そろそろ二冊目の購入を考えた時に確認したらわりと高めなほうなんですが、いい感じに快適に、気にならずに使えています。相性がいいものに久しぶりに出会えたかもしれません。

クラッチペンシルが楽しくて、軸も芯もいろいろ買い足しながら続けることができました。
「道具から入るジャンルは上達しない」と思ってるんですが、そのジンクスを打ち破ることができるかもしれない!
いろんなところに出向いてスケッチするのは昔から憧れでした。できるなら水彩を使ってサラサラっと描きたい。カフェとか、森林とか、街中とかで。
また、インスタグラムでスケッチする人の道具を見ていると、海外の方も日本製を使われていることを発見して(かなり多い)嬉しくなります。贅沢な国にいます、絵を描くために日本に生まれたんじゃないか?(笑)

絵を描くことの魅力って何だろうと、いろんな絵を描く人を見ていて好きな人たちを総合して考えると、「絵を描くこと=暮らすこと」というスタイルが素敵に感じるんだろうなと、思っています。
この嗜好も変わるかもしれませんが、変わらないうちはこのまま発展・上達できたらいいなと思っています。

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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