神々の国・出雲の青いめのう「出雲石」について

石と魂の話

数は少ない、と言っていましたが、再入荷いたしました。
「少ないって言ってたんじゃないの?」というお声が聞こえてきそうですが、はい、そうなんです。上の段、最高品質の天珠はラスト3つでした、高品質のものは8個あります。こちらはまだ入荷可能ですが、一般的に大々的に売る個数は無いと、他からは聞いていました。

前回販売時の記事「出雲石とグリーンルチルのブレスレット」はこちら

出雲石は今が旬!「運命の輪」が3回も巡りました

日本の良い石は、手に入るうちに手にいれたいですし、できれば原石のかたちではなくて装飾品だとありがたい。石はいつも身につけて、ふとした折に見たりなでたりできる形にしたいと思っています。
多分これまでにも出雲石のことはどこかで目にしたことはあったはずなのですが、今回は目にひっかかった、ピンときた感じがありました。全く別のタイミングとシチュエーションでこの石について合計3回、タロットを引いたところ、常に「運命の輪」が出ていました。ちょっと怖いほどでした。

「運命の輪」の意味するところは、「タイミングが巡っている時」ということ。他には、ラッキーなことがある、ツイてる、波に乗っている、「サイクル」といった事象、巡り巡るもの、など。
一度は「まぁ、これ以上仕入れできなくてもいいかな・・・」と諦めたのですが、そんな折にもタロットが「運命の輪」に揃うので、動いておいた方が後悔しないかもという思いが強くなり、取り扱い元に連絡してみたところ絶妙なタイミングでの連絡となり、無事お迎えすることができました。

こういう手間や時間がかかる石は、こちらの受け入れ体制を整える必要があるなど、ある気難しさを持っていると加勢先生が言っていたことがあります。

加勢先生の出雲石のリーディング

この石は古くからの逸話はありますが、パワーストーン的なリーディングを見つけられませんでした。めのうの意味、勾玉の意味、出雲の土地のちからなどから書かれた解説はありますが、そういう概念を取っ払って、どういうエネルギーの石なのかを知りたい。
というわけで、加勢先生に聞いてみました。以下、できるだけそのままの言葉で書いています。

ひとことで言って「藻」のような石。きれいな水場を好む。
純度の高いところに、すごく導く。
自分の適した場所に反応する石、特定状況・環境が純度で、マルチじゃなく、条件の整った、適した場所にひっぱっていく。
イワナみたい。きれいな特定の水場と温度。

パーソナルスペースを正したい、
自分の聖域を守る、
混じった(不純)物を正す、
テリトリーを強める、
迷いを打ち消す、といったことに良い。
すごくピュアな石。

(桑坂:私は「森」っぽいかと思っていました、ジャスパーは「大地の石」と言われているので)
水のエネルギーが高いから、森ではなく、やはり「藻」。

(桑坂:自分の純度を上げる、ということではありませんか?)
それとはちょっと違う。自分じゃなく、自分の環境の純度かな。

糸魚川翡翠もきれいな水を好む石でした。「水がきれいな国」というのは、日本の大きなアイデンティティなのだなぁと実感します。
この石で勾玉が作られたということで、現代でも作られていますが、勾玉がを表して魔除けだとするなら「テリトリーを強める、聖域を守る」というあたりぴったりとも言えるかもしれませんし、胎児のかたちだとするなら、ピュアな環境を整え、その中で清らかに魂を育むこともつながります。

「青いジャスパー」というスペシャルさ

また、糸魚川翡翠界隈の華やかさとの比較ですが、「翡翠」と「ジャスパー」では、現代でも翡翠の価値は上がる一方ですから、地味な印象を持たれてしまうかもしれません。ですが、実はこんなに緑一色の、青みの強いジャスパーは世界にもなかなか無いようです。ロシアにイルニマイトというブルージャスパーがありますが、茶色が混じっています。ともかく、現在の市場では圧倒的に赤一色のほうが発見しやすいです。

「青めのう」っていうけど緑じゃん、という声も聞こえてきてハッとしました。確かにそうですね。
古代日本では、青と緑は色としては同じ仲間として扱われ、どちらも「あを」と表現されていましたから、その風情を残した呼び名を今も使っているのでしょう。実物の色はその期待を裏切らず、青みを感じさせる緑です。
今さらですが、「出雲青石」という呼称もあり、そちらのほうがカッコイイんじゃないかという気持ちもうずうずしております。

そういえば、ラサの赤い瑪瑙の次は出雲の青いめのうが出てきて瑪瑙祭り状態ですが、瑪瑙=アゲートとジャスパーは、同じ石英でも厳密には違う石名に分類されています。石英に混じる不純物が少なく透明感がある場合はアゲートに、不純物が多くて不透明感が強く(感覚的ですが)粉っぽい感じの場合はジャスパーになります。「青めのう」という呼び名は昔からのこの石の愛称なのでしょうね。

ファーストインパクトがすごいけど、馴染んできます

また、この石を初めて手にした時、とてもパワフルでものすごくおしゃべりな石が来たと思うくらい、初っぱなからいろいろと話しかけられるような感じがしました。そこで、自分が生活する環境についてを説明してまわるように過ごしました。
すでに手にされたお客様からも、「家に持ち帰ったすぐはパワーが強すぎてどうしようかと思ったんですが、環境に馴染んでくれた様で今は穏やかです。」とのご連絡をいただきました。石自身が置かれる環境のエネルギーをチェックしたり、反発したり、適したものにしようとしているのかもしれません。

クリアな石が似合う訳は「きれいな水が好きだから」

そして、ブレスレットにする際に色みだけで神居古潭を合わせようとしたけれど、クリアな石のほうが似合うな、と思った感覚も、この石の「きれいな水が好き」というところから由来しているんだなとわかりました。
水晶ベースをメインとしてブレスレットにするための石を集めておりますが、そうはいっても、糸魚川翡翠などの不透明だけどきれいな石も採り入れてみようと考えています。

水晶については加勢先生が過去に「水晶は水の結晶でしょう」と言ったことがあります。「何いってるの、ロマンチストだねぇ。石英だよ?二酸化ケイ素だよ?」と思っていましたが、「水晶は水の結晶といっていい」という面白い論文も発見しました。その話はこちら。

・・・というわけで、上記の加勢先生のリーディングに心当たりのある方にも、強くオススメしておきます。
これから、ブレスレットにしてゆくところなので、お披露目できるのは少し先になると思います。どうぞお楽しみに。。。

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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