スケッチ道具・2023上半期に使ったもの

お絵描きツール

どんなふうにスケッチしているのか、何を使っているのかなどをお伝えして、スケッチする人が増えたらいいな!と思い記事にしました。

スケッチブック

スケッチブックの4冊目が終了しました。
2冊めまではキャンソンアートブック180を使っていました。180度にパタンと開くのが良いところです。
一番小さなサイズを使っていました。A6よりちょい小さいサイズです。
紙の白さもほどよく、紙質も好きだったのですが値段が上がってしまい、留め具になっている部分がぺろんとなるのも気になることですし、別の物を使うようになりました。
このスケッチブック自体は水彩を使ってうねっても、閉じておけばある程度は平らになるような紙でした。
中性紙 96g/m2が80枚です。

そしてミクストメディアのアーティストたちがよく使っているのをみて、3冊目からはターレンスのアートクリエーションスケッチブックを使うようになりました。


ターレンス アートクリエーションスケッチブック 絵を描く手帳 12×12cm クラフトペーパー

こちらは中性紙140g/㎡で80枚。
紙はツルツル、色は結構黄色みの強いアイボリーです。厚みがありますので水彩絵の具系では裏抜けはあまりしません。インクは抜けることがあります。
表紙の色はたくさんあって、アーティストさんたちは外側もペイントしたりシールを貼ったりして楽しまれています。表紙と、しおりにしては幅広のリボンの色が揃ってて、見た感じがとてもいいんですよね。
日本ではイラスト日記に使われている方もみられます。
正方形フォーマットはかわいいですし、見開きを使うとパノラマっぽい絵も描けます。インスタグラムだと正方形フォーマットなら画面を余すことがないので、投稿時に画像比率を気にしなくて済んでラクです。
私は白い表紙のものを使っていましたが、クラフト表紙のものが使ってみたくなり、4冊目を購入するタイミングで探したものの国内品切れの状態でした。しばらくそのままだったので、またまた白い表紙のものを購入しました。

ゴールドやシルバー、コルク系の表紙のものが新発売の折に、ターレンスさんのインスタアカウントで開催されていたプレゼントキャンペーンに当たり、コルク表紙のものをいただきました。ありがとうございます!
なぜかコルク表紙のものだけ、中の紙が白です。現在、5冊目として犬散歩スケッチ&水彩のみ使用のためのスケッチブックとして使用を始めました。
そしてクラフト表紙の在庫が復活したので、正方形フォーマットと一回り大きめのものを買ってあります。海外ではこのサイズを使ってインスタにアップされている方が多いように思います。
私はスケッチ以外のお絵描き用に使っています。大きくてまだ不慣れです。


ターレンス アートクリエーションスケッチブック 絵を描く手帳 13×21cm クラフトペーパー

そろそろコットン100%のスケッチブックにも手を出したいですよねぇ。
買ったまま置いてあるものがあります。ガッシュの先生がおすすめのものです。先生的には「下手で失敗するのは当然なので恐れないで」という感じのアドバイスでした笑。

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ホルベイン エッチャー スケッチBOOK CP−A6 (270397)
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値段的にはモレスキンのノートを買うと思えば同じなんですけどページ数…26枚しかないと思うと手が出なくて。
紙の厚さは230g/m2です。ちなみに国内ではホルベインさん経由にてコールドプレス(中目)しか取り扱いがないようで、私が使いたかったホットプレス(細目)がなく、米国アマゾンで購入しました。それも手が出しにくい要因です。
モレスキンの水彩スケッチブックは海外でも賛否両論ですね。国内の手帳マニアと同じく「昔の紙がいい」というような意見も目にします。

他に、これから使ってみたいものとしてはトラベラーズノートの水彩スケッチブックが気になっています。
アメリカのトラベラーズカンパニーが、私の好きな画材屋さんとコラボしてスケッチセットを発売したのですが、こちらのノートの特別版(表紙にイラストが箔押しされているもの)がつくられています。大人気です。
それを見て俄然興味が湧きました。


トラベラーズ ノート スパイラルリング A5スリム 水彩紙 ハクチョウ

絵の具

あまりたくさんの種類を使ったことがあるわけではないのですが、以下のものを比べました。


ウィンザー&ニュートン 水彩絵具 コットマン 12色セット スケッチャーズ ポケットボックスセット

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エッセンシャルズ 6色 5mlチューブ セット 水彩絵具 ダニエル・スミス
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ダニエルスミスは、Art Toolkitと一緒に2017年に購入しました。その当時はまだ国内販売されておらず、憧れの絵の具でした。
Art Toolkitのポケットパレットに出して使っています。

変わりものとしてはGreenleaf & Blueberryのスケッチャーズセットがあります。

これらの絵の具でどんな感じの色が出せるのかの実験がこちら


あまり鮮明な画像ではないですが、それゆえに印象としては間違いなく雰囲気・印象が反映されていると思います。
シュミンケは鮮やかですが淡い感じ&なめらか、W&Nコットマンは全体に色は出ていてなめらかだけどパンチが薄い、ダニエルスミスが一番鮮やか&粒状感ありです。
GL&BBは天然色素をメインとして、手ごねで作られている絵の具なので、アースカラーっぽい仕上がりになります。また、こちらの絵の具は天然の鉱物・土が材料になることが多いので、私が購入したものと現在のものとでは、似た色ではありますが構成が異なっています。土っぽい、つぶつぶ感も強いです。

どれも良いと思います、私はダニエルスミスの色の出方が好きで使っています。
ちなみに、それぞれのブランドの違いを感じたのも最近ですし、色の名前を覚えたのも最近です。まだウルトラマリンブルーとコバルトブルーのどっちがどっち、はわからないですが。

パレット

パレットについてはArt Toolkitが厚みが薄くて一番合っていると感じていますが、新たに購入したものもありますので、別の記事にできたらと思います!(わっくわく)

その他、外に持ち出す小さいものとしてはこちら、マイクロポータブルペインターも使っている人が多いです。
もともとはKickstarterで出資を募り、制作されたものの、マイクロバージョンです。ハーフパン、クォーターパンなどがあり、小さくともきっちりできていて、蓋を開けたり締めたりするのも気持ちいいです。
スケッチブックにクリップで留められるのも魅力です。

マイクロポータブルペインター

持ち出し方

スケッチブック、絵の具パレット、水筆、タオル布地リストバンドで一番小さな単位のスケッチセットです。(そして予備的に虹色芯を入れたクラッチペンシル)
リストバンドにパレットと水筆を挟んで、スケッチブックと一緒に持ち歩きます。
うちの犬が他の犬に吠えてしまうので、描いたらすぐに立ち去りたいので、カバンにばばっと突っ込んで帰るという感じになりがちです。
オフィスに戻ったらスケッチブックを取り出してパレットや筆がちゃんとあるか確認し、必要なら水筆の水を補給し、パレットのミキシング部分を掃除しますが、ほとんどそのままで次に持ち越して色を混ぜて使ってしまいます。
このサイズの絵だと水筆の水も、数回持ちます。

水筆のことは今回書いていませんが、呉竹、ぺんてる、月光荘(上画像のもの)を使っていることが多いです。
あまりこだわりはありませんが、ぺんてるの軸が平たいものが一番水が出しやすいかな…、月光荘 or サクラクレパスのものがコンパクトで便利で、最小限にしたいときは持っていきます。
月光荘のものを使い始めて、サクラクレパスのと同じと後で知ったのですが、サクラクレパスだと平筆が選べます。
筆先は大か中、平を使っています。

どんなふうに描いてるのか

場所は主に公園がゆっくりできるし怪しくないので、ベンチを探して空いていたら座って描いていますが、たまに「これを描こう」とその場に立ったまま描いていることもあります。
犬が一緒なので、なるべく人の邪魔にならないところを探すようにしています。

犬に待ってもらうので、描いている時間は5分ほどです。終わったら犬には待ってくれたお礼のオヤツをあげていて、二人ともそれを楽しみにしている感じがあります。
一度「さっき描いたのはあんまりだな」と、再度スケッチブックを取り出そうとしたら、たくさん歩いて遠くに行きたい上の犬(ソラ)に「は!?さっき描いたでしょ!?!?」と言わんばかりの目で見られたので、仕舞いました。
海外のアーティストが犬と一緒に外出し、イーゼルを立てて絵を描いて、そのあいだ犬は好きなようにノーリードで森や海を散策して、疲れたら主人のもとで寝ているのを見かけます、羨ましいです。
今は水彩のみを使ったスケッチがメインになっていますが、念のために虹色のマジック芯を入れたクラッチペンシルを入れておき、どこもかしこも犬だらけで落ち着かない時は、ペンシルスケッチのみで終えます。描いている時間は同じですが、ぱっと仕舞ってさっと立ち去ることができます。

上の画像の左側にあるものは、万年筆のインク吸い取り紙です。水彩で描いて、乾くのを待つわけにもいかないので、構わずこれを挟んで閉じてしまいます。
ちょっと絵の具が取れてしまうこともありますが、スケッチなので気にしていません。これ以外には和紙系のハガキを挟んだりしてもいいかと思います。
現在は小さいサイズのスケッチブックに戻しましたので、ダイアログノートブックの革の下敷きを挟んで帰ってきています。

別に革が水を吸い取るわけでもなく、革に水は非推奨なのですが、ずっとこの方法で使っています…絵の具がついても濡れたティッシュで拭き取ればきれいになりますし、便利です。
たまに風で吹き飛ばされて、必死で追いかけたりしています。予備を買ってもいいかも…。本来の用途は下敷きで、万年筆やボールペンで書く時に使うととても快適です。
これらのセットをざくっと入れて持ち歩くのに、ダイアログノート・ポーチが良さそうだと、ずっと狙っています。スナップボタンひとつで留めるのが気楽で良いです。空色桜色もあって、決めきれていません。

スケッチはずっと好きでいられる

下手でも気にしない、なんか好きな絵になるまでひたすら描くのみと思っています。
まだそれが見えたわけではないのですが、2022年5月より初めて1年ちょっと、スケッチしていて「この色いいな」と思うような時もちらほら出てきました。
たまに「うまい…」と自画自賛するのですが、数ヶ月経ってみると何がそう思わせたのか、まったくわからなくなります笑。

完成なんて無いのだと思いますし、好きなものはコロコロ変わる。
ただ、今のところばかり描いてしまっているので、そろそろ背景も含めた風景を描いてみようとも思っています。
月光荘の8B鉛筆から始め、クラッチペンシル、マジックペンシル(虹色の鉛筆)、ペン、透明水彩、ガッシュといろいろ持ち出してやってみて、調べて、亀の歩みですが少しずつでも自分の力になっているような感じがしてきました。
花ひとつ、芽ひとつを描いていたところから、枝になり、木になり、地面が入り…と、画角を広げていってます。
あまりにもたくさんの画材や画風、方法があり、途方にくれていましたが、なんとなく好きな方向も見えてきたように思います。

創作的な絵になると何を描くか迷いますが、スケッチとなるといくらでも描けます。小さなスケッチブックに狭い画角のものをささっと描く程度だと、題材はそこらじゅうにあります。
何より外で絵を描くということが最高ですし、これが向いているのかもしれないと思い始めています。

アメリカでは初のスケッチャーフェスが行われるとか!楽しそう~!!!
これから暑くなり、蚊との戦いの季節となりますが、私もまたスケッチセットを持って山とか海に行きたいと思っています。

 

 

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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