シュメールの地の石、カメレライト
ブログなしで発売するフェーズではありますが、さすがにこれは当店としても初出の石すぎるので手短に記事にしておきたいと思います!
この石は今年のトークライブに初めて出演していただく二瓶誠子先生からのものです。トークライブでもこの石について語ってもらおうと思っています。
目次
生まれの風土が素敵
この石はそもそも希少性が高い石です。
トルコはアナトリア半島特有の地質のために生まれる石で、他でもあまり多量には産出されていないようです。
地質的には、この石は「ポディフォーム型クロム鉱床 (podiform chromitite ore deposits)」という特殊な鉱床環境で生まれます。母岩はペリドタイト/ハーシュバーガイトなどの超苦鉄質岩…なんのこっちゃとなりますが、つまりは地殻の深部に由来する鉱物が、地質変動や熱水作用などによって変質・再結晶して、クロム含有のカメレライトが生まれ、表出したものが採取されるということです。地質構造が複雑で、古くから多様な鉱脈を内包してきた土地ですが、鉱床は小規模で採掘も難しく、鉱物学的に宝石質の結晶が生成されにくいため、良質なものも限られていますし、市場に出回るほどに採掘されることも少ないんでしょうね。
この石が生まれたアナトリアの大地は、古くから多くの民族と文化、そして宗教が行き交ってきた「交差点」のような場所でした。シュメール文化が栄えた場所で、天と地が出会った場所、星々と交信した文明と解釈されることがあります。
信仰されていたアヌンナキの神々は「人類が天(宇宙)とつながっている」という古代の感覚を象徴している存在です。星の観測がとても発達しており、占星術の原型にもなったといわれています。
土着の多神教の世界に、キリスト教が入り、やがてイスラム教が広がっていきます。
けれどこの土地は、新しいものが来るたびに古いものをすべて壊してしまうのではなく、層を重ねるように受け入れてきたと言われます。日本に近いですね。
古い祈りの場所のそばに、新しい祈りの場が生まれ、異なる信仰や文化が時間をかけて重なっていく、そんな「破壊ではなく重層化する文化」がこの地域の大きな特徴です。
シュタイナーの色理論
またこの石が持つ色がとてもいいんです。
マゼンタにもバイオレットにも見える、両方の色のトーンがあります。
今シュタイナーの思想をベースにしたリアン・コロー・デボアのアートセラピーについての本を読んでいます。私、この方の絵が好きなんですよ。
これまでに加勢先生が話してくれたことともつながってきており、とても興味深く探っています。
この本はめちゃくちゃ面白いです、カラーセラピー系の方、絵を描く人にもおすすめしますが、「話を始めるにあたりまずは光と闇、一次元と二次元、三次元、四次元の理解から」という感じでまったくわからないです笑。
それに図解がほぼないので、どこに何色を塗ってる話なんだか全然わからないです笑。
でも、よくよく読み込んで、自分の経験と照らし合わせて、この世界や宇宙と私たちの関係、次元について、光について、色についてを長い時間をかけて学んでゆきたいと思われる方には、いつか「あっ!」といろんなことがつながる大きな源泉になると思います。各色の解説は具体的になっていくので、楽しめると思います。
絵を描くにあたってマゼンタが苦手で、この色をいれるとすべてがマゼンタにもっていかれるというか、、、不自然、台無しになるんですよね。雰囲気が悪くなる。
それで最初の難しいあたりはまぁそこそこにして、マゼンタの項目を読んだらとてもおもしろかったんです。加勢先生に似たことを言っている気がしました。
本の中でマゼンタは「人の意識に最初の兆しがあらわれた頃、人間が外で観察できた第一の色彩」「エーテルの世界、魂(アストラル)の世界に非常に近い色彩」で、バイオレットは「人生の終末にあたって、バイオレットは私たちに同伴し、境界を超えて彼方の領域へと導いてくれる」色です。光の側からみるのか、闇の側から見るのかによって少しトーンが変わるということですね。マゼンタに始まり、バイオレットに終わります。終わるというのかは、わかりませんが。
加勢先生は「あの世とこの世の境目の色」と言っていたので、私は死ぬ時のことをイメージしていたのですが、加勢先生に改めてきいたところ「生まれる瞬間の色というか、境目の色だからどちらもなんだけど」と言っていました。
これが紫系が霊的な(世界に近い)色とされている、直感を高めるとか、アメシストにも言われているようなエネルギー解説のもとの考え方だと思います。
恥ずかしながらシュタイナーが霊感持ちで、そのために世界の認識が他の人と異なっており、色々と探求した人だったということを初めて知りました。。。天才的に頭の良い人の推論がすごいレベルなのかと思ってました。。。
同じようなものを加勢先生も見ているということがわかり、非常に羨ましいので、今後もいろいろと読み進めながら都度確認していきたいと思っています。
ちなみに加勢先生に「占星術を学んで欲しい、星から届いているエネルギーをダイレクトに理解しているのかもしれないから」と自ら講義をしてくれた方は、シュタイナー思想への理解が深い方でした。
エーテル体とアストラル体について
ちょっと話はそれますが、エーテル体やアストラル体の理解について、シュタイナーの観点から解説してくれたとてもわかりやすい動画を見つけましたので紹介しておきますね。
塩原氏のエーテル歩行などでも名前は出てきますが、どうにももやっとした理解だったのですが、これは助かります。トークライブ前にぜひ御覧ください。
これは前編ですが後編もあります。
なるほどうちの二匹いる犬、一匹は言語理解がすごくて感情もちゃんと顔に出るのですが、それはアストラル体がよく発達していて自我まで到達しているのだとわかります。人みたいな犬です。かしこい。「さんぽ(楽しみ)」という言葉に反応します。
もう一匹はほぼ反応的、本能的に動くのみですから、アストラル体レベルで止まっているのでしょう。いわゆる動物的な犬です。かわいい。「ごはん(生理的欲求)」という言葉に反応します。
重層的文化の石

破壊ではなく「受け入れて重ねる」文化を持った地の、深いところから現れたマゼンタのカメレライトは、そんな土地の記憶を垣間見せてくれるのではないかと思います。
二瓶先生もこの土地についてのことを色々とポイントにされて語ってくれたのですが、私が「シュメール文化?世界史では聞いたなぁ?アヌンナキ?宇宙人?」というくらいの理解度だったので全然追いついていませんでしたので、急いで調べました。
さらにこの色については自分で符号するところがあり、さらにこのマゼンタが魂に染みるな…と感じるようになりました。
加勢先生も「高次元系の石でカイラスに近い」と言っていました、ここでも輪廻の匂いが感じられます。
メロディ氏のエンサイクロペディアには「カーネリアンと組み合わせることで、肉体的な自己と高次の自己との直接的な繋がりを促進」とありました。
自分の中にある、異なる価値観や過去と現在、光と影。
どれか一つを否定するのではなく、重ねて抱きしめていくことをそっと思い出させてくれるような石です。今の私たちにとても大事なことを伝えてくれるような気がしています。
駆け足で書いていますから、わかりにくい言い回しがたくさんの文章になっていると思います。すみません。
またトークライブでは二瓶先生にいろいろ聞いてみますね。発売はできたらすぐに、と思っていますお楽しみに!


































