ラサ産赤瑪瑙ブレスレット

発売情報

過去の記録を見ていると、これでたぶん4回目の発売だと思います。
初めて見つけたものと比べると、随分明るい色の珠になりますが、仕入れ元さんの在庫もこれで最後になるんだったら、うちで売らせてもらいたいなと思い仕入れてきました。

思えば中国の石の嗜好って、独特に見えます。
この世のものと思えないくらい美しい翡翠の大きな塊で、「白菜といなご」を彫るとか・・・めでたいとか、縁起がいいということはあるにしても、なぜなんだ!と思わずにはいられません(笑)。
中国は石どころでもあります。パワーストーンや半貴石でなくても、硯や篆刻印材などの実用的な石としても、美しいものがたくさんあります。それらは愛好家の中では非常に高値で取引されますが、パワーストーン業界ではほとんど見かけません。文化と業界が違うんですよね。でも魅力的な世界です。


金星の入った歙州硯(きゅうじゅうけん)

石を使うことに長けていますし、自国の国土も広く、産出される石の種類もたくさんあります。石の彫刻をさせれば、世界から見ても水準の高い細工ができる国です。
実際のところを確かめたことはありませんが、ラサの石たちはそういった中国の人々の手によって、ひろがっていったのかなと思います。チベットでしか産出されない、アンデシンなどもそうかもしれません。

これまで販売してきたラサ産赤瑪瑙は、工場で珠としてつくられたところで仕入れ元が押さえた品です。一歩遅ければ中国の市場に出回り、手の出ない値段が付けられるのだそうです。
今回の在庫はもう最後の5本で、じわじわと他の仕入れとのバランスを見て、深い色のものから少しずつ仕入れていましたから、随分と明るめの色のものになります。印象としてカーネリアンさが強い感じの珠になりました(もともとカーネリアンですけどね!)。あの「どす強い」という言葉がぴったりの雰囲気は薄まっていますが、天然の赤いカーネリアンはそれはそれで貴重で、その観点から見るととても美しいものではあります。

「A」は白い層が入っていますが、これまでのもののテイストに近い「どす強い」感じが残っています。
「B」は珠が明るめではありますが、珠が大きい。
「C」は「B」よりも明るく、珠の大きさに少しばらつきがあります。(これはグラデーションにできたかもしれない、と撮影した後で気づきました)
「D」「E」はかなり明るめです。「E」が一番明るいです。


A

B

C

D

E

また、鉄分が赤色のもとになっているせいか、明るくなってもこの珠は重いんですね。

今後の入荷は「タイミング次第」という、運任せになりますので、ほぼこれを最後として考えていただいても良いかと思います。
再入荷時に値段がどうなっているかも、わからないですしね。
気になっていた方は、ぜひお手元に置かれることをご検討くださいませ。

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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