タロット付属小冊子にアトランティスのことが書かれてた話

タロット付属小冊子にアトランティスのことが書かれてた話
タロット・オラクルカード

タロットにはカードと一緒に、意味や使い方を掲載した、タロットとほぼ同じ大きさの小冊子がついています。英語で「Little White Book(小さな白い本)」、海外のタロット情報交換掲示板などでは略して「LWB」と記述されることが多いです。
この小冊子は出版社がつけている共通のものも多いのですが(おなじみニチユーさんのやつ)、そのデッキの制作者により、もしくはそのデッキのために作られたものが付いていることもあります。
個人アーティストのタロットだと小冊子をつけずに、一冊の豪華な本となって別売りにされていることもあります。
タロットの意味、考え方、どれを採用しようかなーと思っていて、基本に立ち返ってみるかとタロットに付属の小冊子を見て驚いたことが多かったので、記事にしました。

私は占い師ではなくコレクターです

私はコレクターで、占いをすることはできないんですよね。
占い師の方は「人」を観るのであって、道具である「タロット」を観るわけじゃないです。あくまで道具で手段です。でも私はタロットを見てあれこれ考えていたいので、人に対応した話の組み立てについては、全然育ててきませんでした。
加勢先生に言わせれば私の使い方は「タロットに描かれた絵を鑑賞している」のだそうです(バカにされてるわけじゃないと思う、たぶん!)。
そういわれてみると私がタロットを使うのと、石を愛でたり助けてもらったりするのは、わりと近い姿勢かもしれないなと思いました。「鑑賞して、愛でて、会話する、サポートしてもらう」です。
馴染んだタロットは「ねぇ、これどう思う?」とぱっと引いたら、会話するように答えてくれるんですよ。

そんなだから、カードの意味取りがいつまでも曖昧です。
加勢先生に習った方式でのリーディングもすれば、本で読みかじったリーディングもします。それでいつまでも、使い方が定まりません。実践で覚えていないので、ずっと本が手放せません。
趣味だからそれでいいかなと思いつつも、読みきれないでいると「カードは助言してるのに、私に受け取る器がない」ということが申し訳なく思うこともあります。引いてなんとなく満足~というところから成長しません。
でも好き。

タロットはアトランティスの秘儀書!?

さてさて本題ですよ。
長年使うことができなかった「ローラノーディック・タロット」。かわいいモノクロのカードで、自分で色を塗って学ぶことができるようになっています(一枚写っている色付きのカードは私が塗りました)。裏面は上下がわかるデザインで、おそらく多くの人が嫌うデザインでしょう。現在は絶版になっています。
ただかわいいだけじゃなくて、デザイン的にもすごくいいなと思っています。それで好きなデッキなのですが、引いてみるととにかく嫌な感じがする答えしか返ってこないんですね。これは拒絶されているなと思いました。
時間をおいて何度かそんなことを繰り返しましたが、反応は変わらず、何年も使わずに棚においてありました。

ふと「そういえばこのタロットの小冊子ってどんなこと書いてるんだろう」と何気なく開いて、この本に書いてあるようにやればいいんじゃないかと考えました。
そしてびっくり。タロットの歴史の中に(小冊子はたいていこの話題から始まる)、アトランティスについての記述がありました!

何世紀にもわたって、タロットは「古代エジプトのタロット」と呼ばれてきました。エジプトの教えは78枚のタブレット、78枚のカードからなるタロットでした。 タロットは縛られない知恵の本です。
この教えとアトランティスを結びつける発見がなされました。 今、私たちは水瓶座の時代にいます。次に驚くべき発見が何になるか、誰がそれを成し遂げるかは誰にもわかりません。
アトランティスの司祭たちは洪水が避けられないことを知っていました。 彼らの教えを守るために、彼らは聖職者である熟練者を地球の四隅に送りました。 今日私たちが大会を開催しているのと同じように、これらの熟練者たちは知識を交換するために毎年フェズ(Fez、モロッコの都市?)に集まりました。 地球の四隅から人々が集まるとき、言語の問題を克服する通訳が必要になります。 タロットはその神秘の解釈者として教えを永遠に保存し、すべての科学との共通のつながりとなるように設計されました。 タロットはすべての教えを体現し、実現への道、人生の王道となるようにデザインされました。

「ローラさん…面白い人だったんだ…」と思って検索しましたが、あまりご本人の情報は出てこなかったです。本も絶版になっていて、手に入りそうにないかな…このタロットについての本が出されていたっぽいです。
YouTubeに、実際にローラさんに会った人のインタビューがあり、その中で「逆位置は採用しない。もし事態がよくないということを表すのなら、もっとはっきりとそのような内容を表すカードで表現されているはずです」と教えてもらったと話されていました。
その思想から、このタロットも裏からでも上下がわかる絵柄になっているんですね。

そしてこの小冊子で意味を見るようにしたら、面白いほどにカードが応える、リーディングの筋が通るようになってくれました。
足りなかったのはこれか!と思いました。アトランティスの秘儀と思って使ってみようかな…。

見落としていたマルセイユ・タロットの小冊子

そんなことがあり、ずっと意味取りに迷っていたマルセイユ・タロットも、まさか小冊子が付いてたりしてな~と箱を見てみたら、ありました…!気づいてなかったというか、気にしていませんでした!!ごめん!!!

デッキ自体はグリモー社が30年ほど前に出した限定版と聞いていましたが、今調べるとJ.M.Simon(フランスの出版社)が1977年に出版していたタロットセットです。もっと古かったですね、小冊子に書いてある年号の通りでした。
裏面の黒地に太陽のような模様が気に入っています。かなり稀ですが、時々Ebayなどに出品されます。

小冊子は裏表、どちらも表紙になっていて、片側は英語、片側はフランス語になっています。同じ内容が書かれていると思われます。こちらも逆位置の記述はありません
かわりにといってはなんですが、大アルカナ・5の倍数と世界、愚者は周りへの影響が強いカードとして、コンビネーションの意味が記載されていることがあります。見たことのないシステムです。

試しに気になっていることを占ってみたら、どんぴしゃな答えが返ってきました。
書かれていることはとても少なくて、具体的すぎるという昔ながらのテイストが感じられるのですが、それでも的確に言い表していました。

カードの意味としては、これまでに見てきたものとは違う構造で書かれている感じで、予想がつかない感じのキーワードたちが書かれていることも多いです。トランプの意味本を見ているみたいな気分になります。
ペンデュラムでタロットに「この小冊子を意味でリーディングしてもよいか」と聞くと感触が良いので、採用してみることにしました。

もうちょっと知りたくて瞑想する

しかし、情報はかなり少ないです。もう少しなんとかできないか、アドバイスを求めて水晶と瞑想してみることにしました。
そうすると「この小冊子と同じ内容の本が日本語で出版されている。本のタイトルに『マルセイユ・タロット』と入っているから、翻訳して読もうとしなくてもそれを買うといい」というようなメッセージが来ました。
結構具体的なことを言い切るな…と思いましたが、Amazonで「マルセイユ・タロット」がタイトルに入っている本のレビューを見たら「棒6カード一枚をとっても、その意味が通常とは全く異なる」と親切にも例を示してくれているものが一件あり、まさかと思い意味を照らし合わせたら、まったく同じことが書かれていました!(棒6の意味は「ためらいと劣等感」)
「わ~、これだ~!ほんとだった~!!」とオーダーし、今はこの本を参考にして、時には小冊子も開いてあわせて考えています。


はじめての人のためのらくらくマルセイユタロット入門

こちらの本です。文中に「小冊子には◯◯と書かれていますが…」という文言が出てきます。まさに求めていたもの。
小冊子の意味だけではとがりすぎて使いこなすのが難しい場合に、藤森氏の優しい解説が付け加えられていますが、原文に対してどう考え、説明を付け加えたかということも記載してくださっています。丁寧。

小冊子自体に筆者や監修者については書かれていないのですが、J.M.Simonが著作権を有してますよ、という記載はありました。
藤森 緑氏の本にも、参考文献として「J-M.Simon, THE ART OF PLAYING TAROT CARDS, GRIMAUD,1997」という記載がありました。これらの内容が同じなのだと思います。
意味の構造については、カバラが元になっているのではなく、キリスト教がもとになっているとのことでした。なので6が縁起が悪いんですね。

このシリーズの本にぴったりの革カバー

ちょっと話はそれますが、本にはカバーをかけています。よく見るので、テンションが上がる見栄えのほうがいいですしね。
この「らくらくマルセイユタロット入門」の本にぴったりの革カバーがあります。それはMDノートの革カバーです。
私が持っているのは通常販売されているゴートのやつだったと思いますが、大きさといい厚みといい、ばっちりです。これまでは「大人のためのトランプ占い入門」にかけていました、そちらもぴったりです。
カバーの後ろの見返し部分に切り込みがあるので、そこに小冊子を入れています。

その他、頼っているデッキたち

こちらはかなり昔に日本で出版されているタロットで、海外でも人気がありました。
「神秘のタロット占い入門」榊その・著 に付属しているデッキです。私が持っているものは昭和54年の第6刷のものでした。中古品をオークションで落札しました。絵柄が左右のいずれかに寄っていたりします。
とても使われて汚れていたので、一枚ずつ、なんどもクリーニングしました。はじめはうんともすんとも、という感じでしたが、クリーニングと浄化とチャージを繰り返していくと答えてくれるようになりました。(あらゆることをやったのですが、何をどうやったかは忘れました)
今ではとても頼りにしています。デスクの傍らにおいて、何かについて知りたくなったらこれをぱっと一枚引くことが多いです。意味はもちろん、こちらの本から取っていますが、カードを見るだけで言語化しないレベルで「あ、わかった、OKです」と思うようになっています。
あまりに好きなので、もう一点新品に近いものを落札して手にいれたのですが、この個体に慣れてしまったので、そちらは大切に保管しています。

こちらはメロディ氏のタロットです。こちらも中古品を手にいれました。メロディ氏のサイン入りになります。
ベースはトート・タロットです。私はマンガラ氏のトートタロットの本が好きなので、メロディ氏の解説が難解すぎる時にはそちらも参考に引っ張り出しています。本当に難解、たいていわかりません。
でもクリスタルとアートに関することでは本当にばちっと答えてくれる感じがあるので、頼りにしています。メロディ氏に聞くくらいの気持ちで使っています。
表紙の絵がカード裏面の絵です。どちらも表みたいで、そういうとこも好き。
これもデスクにおいてある(デスクは物だらけですよ)んですが、引いたカードを1番上にして、しばらく見えるようにしていることも多いです。エネルギーがめっちゃ出てる気がするカードです。

今のタロットはめちゃかわいいものが多い

この記事に出てるカードたちの中で、今普通に買えるものがなくて、全部絶版になっています。すみません。
しかし今は新しいタロットがばんばん生み出されているので、ぜひお気に入りのものとじっくり、お付き合いしてみてください!
今の時流にあったものなので、意味取りも心理描写やスピリチュアルな感覚のものも増えました。モチーフがかわいいもの、センスの良いものもたくさんあり、おどろおどろしさを全く感じられないものもたくさんあります。

海外での小ロット出版タロットを探すなら、やっぱりEtsyでの検索がおすすめかな~。植物や動物と絡めたものなど、いろいろとあって面白いですよ。
また、私は自分の休みと定休日がかさなって行けないのですが、東京タロット美術館も浅草橋にあり、いろんなタロットを見たり買ったりすることができるので、良いかと思います~。行きたい~涙。

タロット探しは焦らなくていいと思いますし、買ってから答えてくれるようになるまで時間がかかることもあるかもしれません。コレクターってちゃんと使わないから、当たり前ですが嫌われるカードには嫌われるなと思います。
加勢先生は「タロットはひとつ」派なので、愛用の物以外に買い足されることはなくて、ずっと使い続けているので、カードとのシンクロ度合いも高いんじゃないかと思います。

ぜひぜひ、クリスタルと共にタロットライフもお楽しみくださいませ~。

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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