地中海産天然赤珊瑚ブレスレット

2024.09.25

発売情報

かわいらしい地中海産赤珊瑚のブレスレット、良いものを見つけましたので久しぶりに仕入れました。実に６年ぶりの登場です。
日本産のものほど高価ではなく、こぶりなものが多いのですが、その中でも今回はややボリュームがあるサイズの珠を使ったブレスレットです。

地中海珊瑚はシルクロード経由でチベットへ

私が好きなので何度か扱っていまして、その度に手にしてくださった方からは感激のお声をいただくブレスレットです。
独特のしっとり感というか、触り心地があるんですよね。あたたかな色から、エネルギー不足の時に元気になれるというお言葉もいただきます。

私の珊瑚のイメージはチベットやネイティブアメリカンの人たちの首飾りやジュエリーに使われている印象で、自分で着ける時にもそちらのシャーマン的な雰囲気を借りる、味わうつもりで身につけています。
アンバーや木と同じく有機物由来の素材で、あたたかい感じがします。実際に冬の寒い時期に水晶を冷たく感じる方にはおすすめです。

マルコポーロの「東方見聞録」には、珊瑚はチベットでは喜びの印として偶像や女性の首にかけられたという記述があるそうです。
チベットの山珊瑚は地殻変動により海底が隆起して地上に出てきたものというのが定説でした。
しかしDNAが地中海産のものと似ており、地中海産のものがシルクロード交易で巡ってきたのではないかとも推察されています。そちらのほうが現実的そうですね。現在は私もそのように捉えています。

ネイティブアメリカンと珊瑚

それにしてもチベット系は実際に民族的にお数珠やネックレスに使われていたり、シルクロードから珊瑚が流れてきたりということで「まぁ自然と使われるでしょ」と思えるのですが、ネイティブアメリカンの土地で、ターコイズは鉱山がたくさんあるので使われただろうなと思いますが、珊瑚が使われるのは伝統的な感じがしません。どこから持ってきたの？そもそもネイティブアメリカンって鉄や貴金属と親しみあったっけ？という疑問が出てきます。

そこでネイティブアメリカン・ジュエリーの誕生について調べ始めました。そしてわかってはいたものの悲しい歴史にゆきあたり、一通り資料を読んで切なくなりました。
話を超短くすると、コロンブスのアメリカ発見に始まる侵略と奴隷化により、土地を追われたナバホ族の人たちが馬具づくりや修理などの強制労働の中で作り上げたことが始まりだそうです。メキシコ人より技術を教わり、余った材料や銀貨を溶かして作られました。それが1850年頃のことで、石（ターコイズ）がはめられるようになったのはその20～40年くらい後のことのようです。その後は他の部族にも広まり、交易品として需要が高まって制作が盛んになってゆきます。
ジュエリーに珊瑚が使われることについては「昔からの交易品だったから」というような表現しか見つけられませんでした。
コーラルが使われるようになったのは1900年頃のことでした。

私が子供の頃、西部劇が流行っていました。実家にもいくつかインディアン人形と、トーテムポールの置物がありました。
西部劇中、インディアンは外部から突如やってくる野蛮な人たちで、かっこいいガンマンがやっつける悪役という立ち位置がほとんどでした。そして人が撃たれる音とシーンを見るのが怖いので、インディアンについて触れたくないと思っていたことに今、気づきました。
私自身の魂にネイティブアメリカン系の縁はないと思いますが、昔から（今でも）地面を区切って貸したり売買することを不思議に感じていたので、もっと知れば親しみが持てるかもしれません。

オーラソーマでのコーラル

そしてコーラル（珊瑚）といえばオーラソーマを思い出します。2017年にペールコーラルのポマンダーが誕生した時に話題になったのを覚えています。
オーラソーマはガラスのボトルの中に透明で色のついた液体が二層になって入っています。これを選ぶことから、その時の状況やアドバイスをリーディングし、実際にボトルを使うことで（化粧水のように使え、使い方があります）日々癒やしや気付きを深めるセラピーです。
私自身はオーラソーマの勉強はしていないのですが、周りに携わっている方がたくさんいたことから、よく話題を耳にしたり、持っている人を見かけるようになりました。知り合いのあちこちでコーラルめいた思想についての波が広がっていたような記憶があります。
ポマンダーというのはハーブの抽出液と精油によって作られた、色と香りのある液体で、オーラ領域の浄化や保護などに使われます。
この中のコーラルは「自分自身を愛する知恵」、ペールコーラルは「受容」というキーワードがつけられています。詳しい解説を読むと、どちらもセルフ・コンパッションの話だなと思いました。オーラソーマでは色が薄く（ペール）なると、扱うエネルギーの次元が上がるという感覚があります。