雷打棗のブレスレット

雷に打たれた棗のブレスレットが久しぶりに再入荷いたしました。そして今回、樽型のビーズのものも一点ご用意しました。
私もしばらく使いましたので、お話できることも少し増えたかと思います。
目次
雷打棗とは
中国で珍重されている雷が落ちた棗の木、雷打棗(らいだなつめ)。落雷棗、雷撃棗などと言われたりもします。
中国ではパワーの強いものとしてとても人気の高い材となっており、印鑑などに使われます。
中国語はさっぱりなのでGoogle翻訳を使って、私がこういうことだろうなと見当をつけたイメージ、雰囲気としてご理解ください。正確でない情報が混じっている可能性があります。
棗は中国原産の木で、中国北部で非常に古くから栽培されています。栄養が豊かで健康に良く、干ばつにも強い果樹として漢方のみならずひろく食用にされてきました。「一日3粒の棗を食べれば、百歳になっても老いて見えない」と言われています。
棗の木はそれほど大きくなく、そのような木が雷に打たれることの珍しさからも、運がよいものとして扱われています(これは運がいいのか悪いのか、賛否が出そう笑)。
六壬神課(りくじんしんか)という天文と干支を組み合わせた占術に使われる式盤において正式なものは、一部この雷打棗を使うように指定されているそうです。
「棗」は中国では「早」と異口同音で、そのことから霊力が早く影響を及ぼすとされています。
道教における呪術道具の最高素材
雷は天の道を表し、陽の気です。地は陰の気で、雷打棗はその調和を表すのだそうです。
稲妻はすべてをはっきりと照らし出し、善と悪を区別して悪を貫きます。善いものは雷が落ちた部分以外は無事となると考えられているようです。また、雷は悪霊を取り除くと信じられているため、その痕跡があり、残った棗にも悪霊を防ぐことができると考えられています。
落雷を受けた木としては棗以外には桃も人気が高いそうですが、棗のほうが珍重されており、道教における最高の神木とされ、その儀式道具の材料として最適とされています。
雷打棗を道教の儀式の道具とするためには縁起のよい日を選び、心身の準備のために断食をして、木取りの準備をします。木を全部倒さずに一部を切り取り、赤い布で保護して地面につけないで祭壇へ運び乾燥させます。エネルギーを封印する儀式を行い、細工する日も選んで作られます。
木を地面につけてしまうと放電する(実際に電気が放出するわけではなく、気・エネルギーが逃げてしまう)のだそうで、儀式の道具として完成したあとも落とさないように気をつけるのだそうです。もちろん汚れることも厳禁です。
道教の雷打棗による儀式道具の作り方などについては「万法帰宗(萬法歸宗・清朝期に民間で流布した道教の符術書)」や「道法会元(道教呪術の理論的解説書)」といったものに記載があるようです。
この「万法帰宗」を検索すると画像が見られるのですが、子供の頃に見たおまじないの本に載っていた呪符がありました。当時おまじないブームで私も大好きだったのですが、仰々しいものが多く「もっとかわいいおまじないが知りたい」と子供心に感じておりました。しかしその図を覚えているくらいだから、やはり呪符の印象、エネルギーは強いのかもしれないですね。
最初のツヤは後でおちます
左が今回販売するもの、右が私が一年くらい使用したものです。毎日つけていたわけではありませんが、わりと出番は多かったです。
最初ニスが塗られたようなツヤ感があって「これはニスかな…素引きがいいのにな」と思っていましたが、使うとすぐになくなり、私にとってはいい風合いになってくれました。
上が新しいもの、下が一年使用したものです。
この木を初めて触った時に「実家の床の間の柱の木みたい」と思いました。木の風合いをそのまま活かして使用された柱で、長年人が触って色も濃くなり、つやつやになっているイメージです。
この感じがとてもよく、風合いが好きなのと材質に安心感がある(硬い)ブレスレットとなっています。【ChargeCrystal02】のペンダントヘッドをつけていますが、この組み合わせがやめられなくなっています。密度が高く色の濃い木と、水晶のキラッとした輝きがとてもよく合います。
エネルギー的に雷の気配を強く感じるかというと普通の棗との比較ができていないのでなんとも言えませんが、木が固くしまった感じはしており、それが良い質感を出しているなと思っています。
最初はちょっと焦げくさいような香りを感じましたが、今はしなくなりました。でもなんだかいい香りがするんですよね… 腕につけた香水がついてしまっただけかもしれませんが、強くはないのですがずっと同じ、良い香りがしています。
クラックについて
樽型のほうはゴムが見えるほどの穴が開いた粒があります。抜いておこうかどうしようかと思いましたが、これはこれで面白く使える可能性もありましたのでそのままにしています。最初から避ければ?という考えもよぎりましたが、どうしても他珠の色艶が気に入りましてこの一本を諦められませんでした。
ご希望がございましたらこの珠を抜いてつなぎ直します。現状の内周サイズは16cm強、一珠抜いた内周サイズは15cmです。私の腕周囲は14.5cmですがちょうどよいサイズになります。
丸珠ブレスの内周は16.5cmです。樽型珠も丸珠もこれ以上の追加珠はございませんので、サイズアップの際は他の石の珠などを足すなどして調整することになります。
私のブレスはクラックが多いのですが使ってみる前は「大丈夫なのか?広がって割れたりしないの?」と思っていましたが、危なげなこともなく、これまでまったく問題なく使えています。全然気にならなくなりました。
かえってクラックがあることで面白みが感じられています。この安心感は根付や印鑑の細かい彫刻に適しているほど、木の密度が高く硬いからなのかなと思っています。
Apple Watchとあわせている
Apple Watchの木のバンドととてもよく合うので、一緒につけていることも多いです。この時につけているの組み合わせがそうです。
【ChargeCrystal02】も一緒に着けられますし一石二鳥感があります。
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バンドはEINBANDさんのウォルナットです。
Amazonにもっと安いものもありますが、Apple Watchのバンドはあまり安価だとペラペラだったりすぐ変色したりするので、なるべく程よい価格のものを購入しています。
木のバンドは少しゴツめではありますが、軽くて肌のあたりも良いのでずっと使っています。このバンドの木は素引きではなくコーティングかなにかの加工はされていますが、変にツヤがうるさくもなく、割れ防止などを考えると日常使用にはちょうどいいのかなと思っています。
細めの水晶ブレスを間に挟むことも多いです。
クリアな水晶の輝きと、このくらいの色合いの木の感じのコーデが大好きです。
私自身は4mm珠モンドクォーツのブレスを合わせることが多いのですが、この画像であわせているのは販売予定のレムリアンシード5mm珠ブレスレットです。次回アップができるように作業を進めています、なかなか高品質で美しいのでそちらもお楽しみに!
回転動画をインスタグラムにアップしましたので、ぜひご覧ください。