人工カラーチェンジガラスで地球とアトランティスを思う

人工カラーチェンジガラスで地球とアトランティスを思う
発売情報

人工的につくられたガラスなのですが、光の種類によって色が変わる様子がとても美しいので仕入れました。こういうの、大好きです~…。
キューブ型と球体、色は2種類のタイプとなります。ややこしいので説明しましょう。

色の変化具合


自然光下

蛍光灯下

あからさまに色が変わるので面白いです。
蛍光灯のもとで見る色はわりといつでも見ることができますが、自然光のもとで見る色は昼間しか見ることができません。というわけで昼光色のライト(普通の白いLEDライトでも可)があると便利です。これでいつでも色の変化を見ることができます。
カラーチェンジの人工フローライトを仕入れたことがあります、それはカメラのレンズを作る上でできたものとお聞きしました。フィルムカメラ時代はフローライトの撮影は色転びはすごかったので、全然詳細を理解していませんでしたがなんとなくなるほどねと思った記憶があります笑。

希土類と未来のテクノロジー

さて、こちらはガラスに希土類を添加したことによりカラーチェンジ効果を出しているそうです。
希土類って何、と思って調べていましたら英語では「レアアース」というそうで、「えっ、あの貿易とか国力に関係してくる鉄?」と思ったらそれはレアメタルでした(でもレアアースもそれっぽいものではあります、後述します)。
レアメタル(リチウム、コバルト、ニッケルなど非鉄金属)とレアアース(ランタン、セリウム、ネオジムなど特定の17元素からなるグループ)は別のものです。
「希少な土」「レアアース」ときくとあまりないのかと思ったらそうではなくて、元素ごとの分離・抽出が難しいことからそのように呼ばれているそうです。

希土類の原子はすこし変わった電子の並び方をしているため、光のエネルギーを受け取ったり、特別な磁力を持ったり、電気をスムーズにやり取りしたりする性質があります。現代ではそれがスマホやゲーム機、テレビ、パソコン、電気自動車など様々なところで利用されています。
このガラスの中では特定の波長を可逆的に吸収したり放出したりして、カラーチェンジしているように見えているようです。

しかしレアじゃないからといって持続不可能なかたちで使われ続けると枯渇はします。
希土類はディスプレイ画面、スピーカー、バッテリーの耐久性や効率化、電気自動車や風力タービンなど次世代のクリーンなエネルギーへの移行に必要なものとして期待されているものであり、このままでは100年以内に不足するのではという記事も見かけました。このことは地球の温暖化にも影響が大きいようです。スマートフォンの使い捨て状況によりいかに環境が破壊されつつあるかという話も目にとまりました。

できれば毎年新しいものに買い替えるという文化が廃れて、修理しながら長く使えるものになり、使い終えたものはリサイクルに…というスタイルに転換してくれるといいですね(私の財布にもありがたい)。iPhoneが環境問題に取り組んでいる姿勢を強くアピールしているのってこういったことなのか、と改めてストーリーを知ることができました。
ちなみに日本の工業的なレアアースの供給は約9割を中国からの輸入に頼っているそうです(世界中が中国に頼っている状況)。

こういうことを調べていると、私は全然理系のことはわかりませんが「実は世界は90の元素で構成されているだけ(諸説ありすぎますが)」とかアハ体験みたいなキーワードも目につきますし、アトランティスの空気っぽい、テクノロジーに魂が震える感じも面白いです。

今回のラインナップ

そんな希土類は、つまりはスマホを触るだけで毎日のように恩恵をいただいているわけですが、もっとシンプルに性質を見ることのできるのがこのガラスの球とキューブです。
難しいことが頭をよぎりますが、まずは無邪気に遊んで欲しいです笑。
各一点ずつご用意しました。

蛍光灯下から窓際へ移動する、色の変化を見ることのできる動画をインスタグラムにアップしましたので、ぜひご覧ください。

それでは、アップ作業を続けます!どうぞお楽しみに~。

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桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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