指輪のサイズを自分で調整する方法
大きな石のついた指輪が好きで、ショップにもそういうものを仕入れて販売します。
しかしそういう指輪はサイズも大き目のものが多いです。
また、夏は指が太くなり、冬は細くなります。1サイズくらいは違ってくるのではと思いますが、指輪によっては冬しか指にはめられないものもあります。
また「もう少し小さければ」というお客様の声を耳にすることもありました。
そこで大き目のものを小さくするという方向性のみの話ですが、荒業も含め(笑)、私がやっている自分でできるサイズ調整をご紹介してみます。
目次
くるくる巻いて使うリングアジャスター
いくつか方法を試してみましたが、リングアジャスターを使うことが一番多いです。
アジャスターの内径以上幅の広いリングに使うと良いです。
アジャスターは4種類ありますが、私は石の大きなリングに使っているので、一番太いものと、その次のサイズのものを使うことが多いです。
4号くらいのサイズ調整もできるといえば、できます。こちらは石の留め方から、サイズ調整は無理といわれた指輪です。
16号のものを、12号の指に嵌めるために調整しています。写真に撮るとなかなかにえぐい(笑)。
実際これをリングゲージ棒に通すと10号になっていますから、号数というよりは指に置いた時の固定具合で調節していってます。
ここまでやってしまうと、まったく見た目に響かせずに調整することには無理があります。
まぁそこまで見てる人はいないでしょ!石の方に目がいくいはず!!(笑) 人間の脳の働きと視覚補完に期待します。
着脱が簡単にできます。手洗いや消毒液も大丈夫。
アジャスター自体の感触も、私はほとんど気にならないので、一番簡単でおすすめです。
透明マニキュアを盛る
塗ってから時間が経っているので黄ばんでいますが、もとは透明マニキュアです。
塗っては乾かしを繰り返して、快適なサイズまで盛っています。ずいぶん昔から使っていた方法です。
先に紹介しましたリングアジャスターがなかった時は、これしか方法がないなと思っていました。さすがに1号くらいかなー…あまり大きなサイズダウンはできません。
夏はぴったり、冬は大きくて回ってしまうような、微妙なサイズの指輪の調整にのみ効果ありです。
冬の間は内側に塗り重ね、夏になったら除光液で剥がしてしまいます。塗りすぎても除光液で少しだけ剥がすなどして、調整して使います。
まったく目立たせずに、サイズを変更することができます。
難点としては、調整に時間がかかることと(十分乾く前に着けると、めくれたり歪んだりする)、どういうわけなのかペリッと剥がれることもありました。
これに近い方法でプロが調整してくれる、すごいものを見つけました。
やってもらったことはないのですが、盛り方の形状がすごい。。。よくよく考えられた結果なのだと思いますが。
サイズ直しそのものが無理な指輪への対応として、考案されたようです。
私は使ったことがないのでわかりませんが、自分でやるジェルネイルとかでこういう成形ってできたりするのでしょうか?剥がれるかな?
荒業、ミネラルタックをイン
そもそもは天然石を固定するための練り消しのようなものです。
天然石をくりぬいて作られた、リング幅が広く、厚みもあるものには、リングアジャスターを巻くことができませんでした。
そこで、使い捨て感覚でミネラルタックを内側に盛り、指に張り付けるようにして使っています。
どうにかならないかな、と思っていて目についたのでやってみたら、意外といけました。
一日の終わりにはちょっと溶けてい指にべとついていることもありますが、動きの激しい日でなければ気になりません。
メタモルフォーシスクォーツのリングで、ぎりぎり中指にはめられるサイズだったのですが、指が太くなってしまい、薬指につけることにしました。
12号の指から9号の指へ、3号分のサイズダウンをしています。
その日その日で、盛る量は適当です。苦しくなければよしとしています。
ミネラルタックは油分が染み出ることがありますので、木などの素材の指輪には向かない方法です。
ピタリングは無理、リングテープは未体験
[トライディア] リングアジャスター ピタリング・指輪が回って困ってしまう貴方に・指輪・ファッションリングの調節用パーツ・ポリプロピレン樹脂製 指輪 サイズダウン
指輪のサイズ調整としてはかなり昔に発売されたアイテムかと思いますが、これは外れるのが気になるのと、リング幅が限られていて私の指輪のように幅広のものにはそもそも対応していませんでした。
これに近い形状のもので「滑らない!」と銘打たれているものもありますね。でもリング幅が決まってしまうアイテムなので、やはり使うのは難しいかなー。
Prestigious(プレステージアス) リングテープ リングストッパー リングアジャスター テープ 3色セット(グレー・ホワイト・ブラック) 指輪 リング サイズ調節 サイズ調整 シルバーポリッシュクロス 銀磨きクロス 付属 (厚さ1.5ミリ(通常タイプ))
最近は内側に貼るリングテープなるものもあるんですね。昨今の消毒液に耐えてくれるならと思いましたが、まだチャレンジしてません。
見た目にはまったく響かないので、そのあたり気になる方で、ちょっとしたサイズダウンでしたらやってみてもいいかもです。
それにしてもいろいろな方法があります。
Amazonでは使用者の経験談がたくさん読めますから、そのあたりを参考にしつつ試してみるのもいいかもしれません。
私自身、石の大きな指輪はほとんどが何かしらの調整方法を使いつつ、楽しんでいます。
ご紹介した方法も個人差で合わないことがあるかもしれませんが、ちょっとしたサイズの差であきらめている指輪がありましたら、試してみてください。
そしてオンラインショップでも、新しく指輪が入荷しています。また追ってご紹介いたしますね。
どうぞお楽しみに。。。
サイズアップを試みたリング [追記:2022-04-15]
はめたい指には小さすぎるリングのサイズアップをしたこともあります。
単純に削りました。これはシルバーが分厚いつくりだったのでできたことです。
シンプルに輪っかの内側を少しずつ削ります。
その際、石を削らないように注意しつつ、石の台座部分も減らします。
減らせるところは全部減らしました。
さらに、輪っか部分を細くします。
リング部分が細くなれば、指にはめた感じも解放の方向へ向かうので。
画像の内側を見るとシルバーの茶色っぽい部分と白っぽい部分があります。この白っぽくなっているところは削ってあります。
研磨は普通に紙やすりの番手をいくつか準備してやったように思いますが、もしかしたら鉄用の棒やすりを使っているかもしれない…なんだかそんな気がする…黒檀が固すぎて、鉄用やすりを買ったんですよね。
これでもまだ少しきついので、夏ははめるのが難しいです。もっとリングを細くしてもいいかもです。
もちろん、あまりやりすぎるとリングが弱くなりますので、そうならないところでとめておく必要があります。
そして、この研磨では石が指に近づいてくるようになります。指輪の印象も変わりますので、様子を見ながら行いました。
私は木でアクセサリーを作っていたのと、シルバーアクセサリーを作る動画で普通に削って成形する過程を見ましたので、やってみようと思いたちました。
何かしらの物を削ったことない方にはおすすめできない方法ですし、削った部分はもどってきません。この方法は形を変えてしまうので、無傷ではすまないです。
こういうのの素人がやってしまう失敗は「やりすぎてしまった」なんですよ。
なんにせよ、プロにお任せするのが一番です… 何があっても自己責任でお願いします、当方では責任はとれませんので、あしからずです~。。。