銀鈴ブレスレット(寺社仏閣シリーズ)

発売情報

そもそも蓮の実ブレスレットも「蓮の花」という仏教やエジプトのスピリチュアル・シンボル的なところがあって使っているわけですが、今回は具体的に寺社仏閣の木で作られた珠に、それにちなんだモチーフの鈴をあわせてみました。
一点ずつご紹介しますね。

伊勢神宮御山杉(大貴珠)+丸

この木だけが先にありまして、伊勢神宮といえばなんだろうと考えました。
天照大神を表すような、と思えばやはり太陽かな、そうすると完全体である「◯」だなと思いました。
しかしこれは…なんというか、大阪人なので…「丸を切って貼っただけやん」的なものになってしまうのか、作っていただくようにお願いしたものの、今ひとつな仕上がりになったらどうしようかなと思っていました。
でも、丸、出来上がった鈴を見たら「わ~…これはかっこいい」と感じました。シンプルすぎてどうかと思いましたが、シンプルさが強くて良いです。
これを伊勢神宮御山杉にあわせたのが、自分で自分を褒めてあげたいです。御鏡と思ってもいいかもしれません。

「大貴珠」オオムチノタマと読みます。内宮の大杉で、2009年の台風18号で倒れた木の一部だそうです。
神社内の木は伐採が許されないため、樹齢三百年以上の風倒木だけが御山杉との名前で出回ります。伊勢神宮周辺の木も伊勢御山杉として出回りますが、内宮の木から作られたものを区別して「大貴珠」という名前もつけられています。

春日の大欅+鹿

いやもう、春日神社といえば鹿しかないですよね。
ただ、これは細かいものになるだろうなと思っていましたら、やはり職人さんからも「挑戦してみます」というお言葉があり、「ああ、無理をいったかも」と思いましたが、きれいに仕上げてくださいました…感激です。
鹿以外にないなと思ったんですよ…春日大社のシンボル的なものは他にもあるかもしれませんが、神社と直接的すぎるシンボルもだめだなと思いました。

こちらの木は敷地内にある欅の大木の一部で、現在もその切り株の根の部分がそのまま残されているそうです。
私自身は春日大社ではなくとも、ふとした折に鹿のシンボルがやってくることがあります。また、姉夫婦は南都楽所に長年所属しており、20年以上、春日大社及び奈良県近辺の神事に関わっています。先日は薬師寺国宝東塔落慶法要の際にも、演奏や舞をしていたようです。
春日若宮おん祭の時期になると潔斎をしていて、直前になるとほとんど食べ物の種類が絞られていくそうで「潔斎レシピ本が欲しい」と言っていました笑。あまりに面白いので「そういう裏話はSNSで発信しないの?もったいない」と聞いたら「…神様に奉納するものだから…」と言われました。そりゃそうか…不謹慎でした…。
演奏したり舞をしていると写真を撮る暇もないようで、ごくたまにしか、記念撮影のようなものしか見たことがないです。

高野山参道杉(霊珠)+北斗七星

これはちょっと遠いかもしれないのですが、妙見菩薩など、時々北斗七星も気になっては調べて、よくわからなくなって「まぁいっか」となっているのですが、最近またシンボルとして親しくなった体験がありました。
それで作ってもらったのですが、刻印で北斗七星が刻まれています。よく見ないと槌目とまざってわかりにくいのですが、それがまためちゃくちゃかわいいです。私と職人さん的にはツボだったデザインになります。

弘法大師さま北斗七星って関係なかったっけ、と作った組み合わせです。
天の中心のように動かない北極星と、それを指すように回る北斗七星を祀った妙見信仰があり、それは密教が盛んになるとともに「妙見菩薩」信仰となってゆきます。
星田妙見宮の妙見信仰についての説明を読むと、弘法大師さまとの関連が説明されています。洞窟で修行していると金星が口に飛び込んできて、宇宙が人と同じように生きて死ぬこと、それらが集まって大きな銀河となること、千年の時空を超えた息吹を感じ、悟りをひらいたというお話はなかなかいいですよね。スピリチュアル的にも「ありそう」な気がしてしまいます。
この鈴と木の組み合わせは上の2点のブレスより個人的な、直感的なものになっています。

木については、高野山のお大師様御廟の参道にある杉の巨木の一部で、またこちらも高野山周辺でとれる木とは区別して「霊珠」と名前がつけられています。

今後の鈴の予定

かなりピンポイントな方に興味を持っていただけそうなブレスレットなのですが、私的にはとても満足しています。
もちろん、上記に書かれていることがピンと来なくても、理解できなくても「あ、いいな」「鹿かわいい」と思われたらお手にしていただけたらと思っております。

さて、鈴ブレスが出てきたということは、他にも鈴が仕上がっております。
次は「銀の三環鈴」の販売を予定しています、蓮の実の調整具合を見て、蓮の実ブレスも作っていこうと思っております。
また、近年毎回で申し訳ございませんが、銀価格の高騰で仕入れ値も上がっておりまして、そちらを反映した価格になっていく可能性がございます。お許しくださいませ。

鈴は長くお楽しみいただけるものです、加勢先生は20年程前に購入された同じ職人さんの鈴を今回お直しに出しまして、鈴が開いて音が鳴らなくなっていましたが、復活しました。
なにかありましたら、職人さんの活動の続く限りはお直ししていただけます。ご相談ください。

時折お問い合わせをいただくのですが、鈴ブレスについては音色やモチーフの仕上がりがそれぞれ違っておりますので、ご予約を承ることをいたしておりません。販売情報をお待ちくださいませ、お願い申し上げます。
(ご予約いただけるようなものが、他にもないといえばないのですが…)
音色を確認できる動画はインスタグラムに投稿いたします。ぜひ御覧ください。

それでは、どうぞお楽しみに~!

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桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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