スケッチで墨を使うことと、墨絵短冊の販売について

スケッチで墨を使うことと、墨絵短冊の販売について
発売情報

は私にとって特別な画材です。
これはかなり昔からのことですが、後に加勢先生のカウンセリングにて、私の守護霊に関係するということがわかっています。

ときどき墨を磨りたくなる

私は学生の頃から墨の匂いと、濃くなっていく墨液の様子が好きで、時折リフレッシュのためにねっとりするまで墨を磨っていましたが、ある日、加勢先生に「墨の匂いがしたり、香りが嗅ぎたいと思う時は守護霊様が呼びかけているよ」と言われました。
私の守護霊様は唐紙師で、版木を彫り、植物で拓本をとるように墨で版画を製作していたこと、お寺でそれらを教えていたことなどを聞きました。
その他、「墨屋(?)とは仲良くするといい」「墨の濃淡は感情の激しさや動きの大きさを表す」「油煙墨より松煙墨のほうが好き(それはなんとなく知ってた)」など、時折加勢先生を通じ、度々墨についてのメッセージ(?)がやってきます。

そんなこんなもあって、いずれは墨を使って絵でも…と思ってはいましたが、鮮やかな色が好きで、一向にモノクロの絵を描く気になれませんでした。
また、墨絵の一発勝負的な、後戻りのできない感じも「私には無理~」と尻込みしています。見るのは好きですが。。。

墨に興味が湧いたのは、野外書道セットから

それがここ最近、とても墨を触ってみたくなっています。きっかけはモンベルの野筆を知ったことでした。

川など出かけ先で水をとり、墨をすって文字を書くことのできるセットです。
2019年に発売されていますが、その当時は売り切れで入荷待ちにもなっていたようです。

これで外で墨スケッチやれたら最高じゃないか!?と思いました。また、屋内で使うにしても簡単に使えそうでよいです。
日本に生まれたからにはなんとなく重たく感じているルール、「墨で書く・描く時はこうでないと/上手くないと」に縛られることなく使ってみてもいいのかもしれない、と思えました。

俳優・ナレーターの石丸謙二郎さんがこのセットを持って山に入られ、描かれた絵と文を『岳人』にて連載されていまして、それらを一冊にを集めた画文集『野筆を片手に』が出ています。素敵、細かい。一筆が力強い墨絵っぽくなく、優しく繊細であたらしいと思いました。硯の広さがあれだけでも、濃淡をつけながら描いてゆけるのですね。描いていらっしゃるところが見てみたいです。

また、文具雑誌を見ていたら「魔女の宅急便」の作者・角野栄子さんがご自身の墨・硯・筆の携帯セットを紹介されていて、「墨の、消えないという性質が安心」というようなことを言われているのを見つけました。めちゃくちゃかわいいセットでした。
そんなものもあるのか!と探しましたが、ネット上では発見できませんでした。印伝の袋にきっちりとおさまる小さな硯(二五度かな)と、折りたたみ筆(キャップ付きのリップブラシみたいなもの)と墨が収められていました。
シンプルで良い…手のひらサイズなのも最高です。

さらに、こんなかわいい陶硯もありました~。

白い硯も美しいですね~。この上位商品として馬革のケースにいれるセットもあります。そちらも魅力的です。
使った後の硯の掃除のことまで考えられているのが素晴らしいです。また、この筆は角野栄子さんのご愛用の筆と似ているように思います。

墨を持ち歩く方法はある

「どれがいいかな~どれか欲しいな~使ってみたいな~」と思っていましたが、まだ手にしていません。
というのも、家にはいい硯と青墨があるんですよ。外で描かない分にはこれでいいんだよな、と後回しになっています。
せっかく買っても「やっぱりカラフルな絵が描きたい」と使わなくなるかもしれないので、まずは手元にある墨で絵を描いて楽しみ、手探りしてみることにしました。

検索していると「小さい密閉容器に綿と墨をつめて、自作の矢立のように使っている」という人の投稿を発見しました。
矢立というのは墨壺と筆と、筆を収める筒から成り立っている昔の携帯筆です。なるほど、墨を綿に含ませれば持ち歩いて使うことができるのかとさっそく試しました。

夏は犬散歩スケッチも夜になりますので、暗い画像です、すみません。
小さな密閉容器の裏側にミネラルタック(練り消しゴムのようなもの)をつけて、描いたばかりの絵の具が隣のページに移らないように挟んでいる蜜蝋布に貼り付けています。
左手首には布巾代わりのタオル地リストバンドをつけ、絵の具の時と変わらず水筆で濃淡を調節しつつ描きます。まだうまく使えず、もっと経験が必要です。
また、墨も腐ったりカビたりという恐れがありますので毎日、せめて2~3日で取り替えるべきなのですが、結構そのまま使っちゃっており、薄くなってしまっています。これもどのくらいでどうなるのか、試しつつ決めてゆきたいと思っています。

あまり面白いと思っていなかったモノクロ絵、やってみるとけっこう楽しいです。
絵は「明度さえあっていれば、色はなんでもいいくらい、明度が大事」というようなことを度々耳にしつつも苦手で避けていましたが、この機会にしっかり練習したいと思います。

筆ペンでよくないですか?」というお声も聞こえてきそうですが、濃淡が調節しづらいからあまり好きじゃないんです…筆ペンの薄墨よりも、もっともっと薄い墨があればいいかもしれません。
顔料インクを水で薄めて水筆に入れて絵を描く人もいるので、そういったことも試してみてもいいのかもしれないですね。

短冊に星空を描く

ああでもないこうでもないと日々墨を楽しんでおりまして、作品というようなものが出来上がらず、現在インスタグラムへの投稿がストーリーにスケッチのみとなっています。
そんな中、墨の動きを楽しみながら描いた短冊の投稿で「売らないのですか?」とのコメントをいただきました。考えもしませんでしたが意識をシフトアップして、これらの原画販売をすることにしました。

ただぺろっと紙だけ渡すのもいやですし、高額にもしたくないので、たいへん簡易ですが額に収めました。
もちろんそのまま飾っていただくことができます。とはいえ簡易品質なので、お届けのために枠に入っているくらいに思っていただけますと幸いです。
それでも背景の紙や額縁の色などを合わせるのは楽しかったです。

墨絵はその時々により、違ってみえたりして動きがある絵だと思います。


遠方に龍

羽雲

慈悲

満天

裏にタイトルと完成日が入っています。裏の墨の感じもけっこうお気に入りです。

使用した画材は青墨、染料インク(筆ペン)、水彩絵具(金)です。
金色の絵の具はカナダのBeam Paintsのものを使用しています。金の濃度が濃い絵の具です。このブランドはプラスチック・フリーを目指しており、絵の具も布に収められています。

上の記事ではヴィーガンのための画材について書きましたが、最近では動物性の材料(膠)を使わない墨もあります~。私はヴィーガンではないのですが、これもいつか使ってみたいです。

さてさて話は尽きませんが、こちらの絵については「◯◯日発売!」などしないで、準備ができ次第ひっそりとアップしたいと思っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。。。

 

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桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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