便利で癒される「iPadかわいい化計画」ヌメ革iPadケースと木製グリップ
革の手帳カバーと木製の万年筆が大好きです。あまり使わない今でも、目がそちらに向かってしまいます。
手帳カバーもわんさか持っていますが、今はiPadがメイン文房具になっていますから使うわけでもなく、どれをどうしたものやら気が迷って、カバーを使うための手帳リフィルを買っては放置したり…。
この気持ちをiPadで実現してみました!
目次
iPadレザーケース
AmazonでiPadケースの革のかわいいものがないかと検索しましたが、本当に革なのかわからないようなものもたくさんありました。「本革(人工)」みたいな表示があるんですよ!どういうことなの(笑)。
そして、長く新品と変わらない状態で使えることを目指した感じのものが多いですね。味がでないツルっとした感じ。ダントツで黒が多いかも。ブラウン系もありますが、かわいいというよりかっこいい、男性よりなデザインのものが多いです。
「iPadケース 革」で画像検索してかわいいなと思うものをかたっぱしから見ていったら、なかなか理想的なものにあたりました。
栃木レザーのヌメ革で、結構厚みもあります。ステッチは真っ白だとそのうち浮くかもと相談して、kawa*さんおすすめのシルバーにしました。
自分の使い方でも使えそうかなどの疑問についても、丁寧に対応していただきました。革のお手入れ方法についても教えてくださいます。
オーダーから完成まで三週間、そして届いてからも日光浴が始まるのですぐには使えないのですが、この革は半日ほどでも色が変わるとのことでした。
こんな大きな素のヌメ革使ったことがないかもと、ちょっと(汚すかもしれないと)怖くなりました。いつもの「日光浴させてからラナパー」でいいだろうと思っていたのですが、ここは製作者のアドバイス「はじめにニートフットオイルをしっかり塗って日光浴させる」の手順に素直に従うことにしました。
ムラになりそうでこれまた怖かったですが、乾くとまったくそんな面影も残らず。もっと塗っても良かったのではと思うものの、あんまり塗りすぎても革をダメにするそうなので、様子見でこのあたりで。
いろいろこのオイルのことを調べて、改めて、初めて知ったのですが、ラナパー塗っての日光浴は革の色が変わりにくいんですね。同じく栃木レザー・ヌメ革の、なかなか変化しないと思っていたペンシースも、ニートフットオイルを使って日焼けさせていたらもっと変わったかも。
この投稿をInstagramで見る
しかしどちらかというとレザークラフト寄りの品でなかなか売ってませんでした。近所の革製品リペア屋さんに電話しまくったのですが「ミンクオイルなら…」と言われることがほとんどでした。
「まぁロフトの革ケア用品コーナーには売ってるっしょ」と行ってみたけど売ってなーい(笑)。ハンズに一点のみ、ありました。あっぶない。
「コーヒーを溢しても丸洗いできる丈夫な革です、日光浴で多少縮むかもしれませんが、革なのでまた伸びます」と、怖がらずにざくざく使って、とアドバイスをいただきました。水ジミ対応の実験のためのハギレ革もつけてくださっています。
実際、太陽光も強い時期に差し掛かっていたせいか一週間ほど日焼けをさせたら少し縮みまして、その時点から使い始めました。
汚さないかとハラハラしながら使っていましたが(このストレスでiPad開かなくなりそうと思ったくらい)慣れてきて、置く際に水気の確認はしますがそれほど神経質にならなくても大丈夫になってきました。
さて、iPadに角度はつけられるの?という点ですが、いろいろとできます。
でも、絵を描く時にこれでがっちり固定できるかっていうと、たゆんたゆんしています。私は絵を描く時はBoyataスタンドに置いて描いているので不便を感じていません。
仕事中はほとんど平らに置くため単純に蓋部分を裏返していたのですが、背面にホックの跡がついてしまったので今後は下の写真のように使おうと思います。
いろんな方向に折り曲げることを考えて革の切り出しをされているそうで、iPad用の大きな革は一度に大量には用意できないそうです。
ベルトが左右にふれるので、描く時にじゃまにならないように避けておくことができます。
その他、内側(iPad背面)がポケットになっているのですが、移動の際にApplePencilを落とさないよう入れておくことができます。
こういうものを用意するということはつまり、しばらくiPadを買い替える気はありませんが(ケースとしては安くはない)、kawa*さんは「新しいiPadに対応した改造もできるかもだから相談してみて」というコメントも残されていました。すごい。
インチが大きい方へ変わったら無理だろうけど、そしたらiPad mini用に作り替えるとか、そんなこともできるかもですね。
Apple Pencil ウッドグリップ
上はスケッチやぱっと文字を書く時に使うクラッチペンシル「e+m ワークマン」、下が今回手に入れたApple Pencilのグリップです。どちらもブナ材。
そもそもこの「iPadかわいい化計画」は、こちらのグリップを見つけたことで実現の可能性が見えました。
iPadの革ケースは大満足しないにせよなんとかなったとしても、さすがにApple Pencilを木製化するのは無理だろうと思っていましたから。
Apple Pencilによる腱鞘炎で、グリップに注目するようになりました。石を使っていたい手首を癒したりもした話はこちら。
このグリップはいいんですけど、ダブルタップしにくいのが問題でした。
他にないのかなーと探していたら木製で作ってる方がいらっしゃるのを発見!しかも「腱鞘炎対策」と銘打ってらっしゃる!!
そしてダブルタップもできるどころか、つけたまま充電も可能。。。すごい。さっそくお願いしました。ペンタブのグリップをメインに作られている方です。
ペンを握っている画像とタップしている動画を送り、握り方の癖を確認されます。私は標準的な握り方のようでした。
表面のニス塗装や蜜蝋仕上げなども希望を聞いてくださいます。
ご本人も怪我から学ばれているそうで、握り方の研究もすごいです。「疲れない握り方をする練習」って、大事なことなのかも。
この充電できるグリップをつけたままにするとペン先の使う方向が決まって、同じところが削れるのでペン先の消耗が早いです。
幸か不幸か、kawa*さんの革カバーはiPadの上下左右・全方向を内部のシリコンケースにはめ込むタイプなので、グリップをつけたまま充電することはできませんでした。
そこで寝る前にグリップをはずして充電し、起きたらグリップを装着するのですが、少し回転させて刺せばペン先の一点摩耗を防ぐことができます。解決。
Apple Pencilも日中の仕事での使い方なら電池切れは起こさないので、一日一回の充電で十分です。このグリップ、抜き差しはスムーズなのに、つけていて滑ることもないから驚きます。
いやー握って幸せ。木製で、つけたり外したりできるものを作られているのも、尊敬してしまいます。
Apple Pencilはまだ研究途上とのことで、意見や感想があればぜひ送ってほしいとのことでした、頭が下がります。充電しない+ダブルタップ可能軸も頼んでみようかしら…。
なかなか理想の状態にセッティングできたのではと思っております。
どちらも大切に使わせていただきます。そして楽しく快適に、お絵描きを楽しみます!
【追記:2022-06-25】
標準軸でダブルタップ可にできますか?と聞いてみましたところ、大丈夫ですとの返信をいただきまして、オーダーしました。
オーダーが立て込んでいるのと、今は梅雨で木の状態がなかなか不安定なようで時間がかかりますと伺っていましたが、それでも一週間ほどで届きました。ある程度のベースはあるにしても、ひとつずつ調整する期間としてはめちゃ早いと感じています。
第一印象は「繊細だな~!」でした。
ペンのお尻のほうの木の厚みが2ミリ程なんじゃないかな、これで抜き差ししていいのかしら…と毎回慎重に行ってますが、全く大丈夫そうなんですよね。
とはいえ丁寧に扱うに越したことはないので、この姿勢でまいります。
長さはこれがいいな。親指の付け根まで、肌にあたるところがすべて木なのは快適です。
葉車堂さん、いつもありがとうございます!