ダマヌールの聖なる言葉「ブラール・タレイ」
はじめて知ったのはタロットカード専門店のメルマガでした。ダマヌールのことは聞いたことはあっても、ほとんど知りませんでした。
カードがとてもおもしろくて、どうしたらもっとカードと親しくなれるのかを聞いたところ、「KNOWLEDG(知識、学ぶ)」と出たので調べてみました。
目次
「ダマヌール」とは?
北イタリアのアルプスの麓、トリノ郊外にある、エコロジカルな暮らしを実践する連合体です。このあたり。
<Googleマップより>
ファルコと呼ばれるひとりの男性が夢を描き、人々を巻き込んで実現に向けて動いていった結果、村になり、さらには世界中にその思想に賛同する人々が増えています。
こう書くと宗教っぽく映る人もいらっしゃるかと思うのですが(正直なところ私も一瞬「ん」と思った)、そういうわけではなさそうな感じです。ファルコさんが精神的支柱ではあったのでしょうけれど、導師や宗教家のようには振る舞われなかったのかもしれませんね。
資料もサイトもほぼ斜め読みなのですが、芸術と科学とニューエイジを合わせたような研究を行っている団体で、日本にも同じように活動していた人たちが20年ほど前にはいたような…と思いました。ここが元ネタだったのかもね。もしくは同時代の空気の中で、魂が同じような周波数で震えた人たちがいたのかもしれません。
エコロジー、エシカル、アート、スピリチュアルの融合で目指すよりよい世界の実現。今、時代が追いついてきてるんじゃないかなとも思いますし、昔に描かれた像とは風合いの違う進化も、含まれている気がします。なんにせよ、アートがすべての人の人生にまんべんなく浸透しており、大切にされる文化は大好物で、とても懐かしい気持ちになります。
詳しいことはダマヌールのサイトをご覧くださーい。
衛星写真で見ると、いろんな仕掛けが見られてかわいい。
地下にある「人類の神殿」はもちろん写っていませんが、素晴らしそう~。
日本にもダマヌールの瞑想のための螺旋が森の中にあるらしく、機会があれば行ってみたいです。理屈ぬきで全部心地よさそ~う。
また、ダマヌール東京の今週の星占いの言葉が素敵かも~!!
カードに描かれているもの
ダマヌールではタロットカードが日常に使われているそうですが、それにしっくりと来なかった方(=シャーマ・ヴァイオレットさん)が、絵もタイトルもシンボルもダマヌール100%のカードを作っちゃったのが、ブラール・タレイです。門外不出の秘伝だった「聖なる言語」をタイトルに、絵はファルコさんの描く「セルフィック・ペインティング」から選ばれ、カードタイトルのシンボルを載せて作られています。
セルフィック・ペインティング自体も調べると面白そうで、エネルギーを持つように金属などを調合して作られた絵の具だそうで、サイトをみると、銀や鉛、銅、鉄、金、雲母などが使われているそうです…ってまぁ、昔の絵の具、日本画材なんかも一部そうなんじゃないかな。それで大聖堂とかの天井絵を描いてる人が、絵の具が目に入って失明したりしてましたよね。
金属はエネルギーを帯び、光と人の気なんかに反応して生きた存在となって影響するそうです。公式ではこれらの絵は「光や、鑑賞者から見られることで活性化される」とされていてます。紫外線の光の下でみると、それまで見えなかった線が見えてくるとかっていう記述もどこかにあったような…。
創始者の絵で構成されているのも素敵。よほどおびただしいアート作品を生み出された方なのでしょう。いいなぁ。
絵の雰囲気から、1970~1980年代の時代の古き良きスピリチュアルも感じるけど、マルセイユやライダーのタロットよりはもちろん現代的で、宇宙とつながったニュートラルかつドライな感じがして良いです。
タロットは秘伝中の秘伝が込められ、ストレートに読み解かれないようにとの意図があります。それがロマンでもあり、知的好奇心を掻き立てるものでもありますが、学ばなければ使えないものです。そういう点ではブラール・タレイは連想が自由にできる人なら、説明なしに使えるものかも。むしろ直感で、カードからチャネリングするように使ってみたいです。
この絵と言葉とシンボルの共鳴が、どこか自分の遥かな部分につながっていそうで、手にとりたくて仕方なくなりました。
実際に買ってみた
アマゾンに頼めば届きますけどね。待つのがイヤだったので、大きな書店でも扱いがあるとのことで、在庫のある書店を検索して買いにいっちゃいました。(渋谷のジュンク堂へGo)
アマゾンだとこちらです。
書店に電話するとき「オラクルカードなんですが」と聞いたのですが、オラクルカードとしての扱いではなく書籍のようでした。実際に手にしてみると、カードと本のセットでしたので、たしかに書籍扱いのものです。
出版社の商品詳細情報を見たときからわかってはいた、説明書は43ページ。薄い(笑)。中身はダマヌールやブラール・タレイの説明と、スプレッドがほとんどで、カードの意味は9ページのみでした。でもこのちょっとした解説があるだけでも、言葉のみの意味あいだけでなくイメージをふわっと広げることができます。
例えば「LAUGHING(笑う)」というカードには、「楽しむ、気持ちが軽くなって幸せを感じる」という解説がついています。ただ笑うだけじゃなく、笑う時、自分はどう感じているのかをイメージさせてくれます。
そしてカードは大きい。枚数も112枚と多い。トランプをきるようなシャッフルは難しいです。大きいほうが絵がよく見えるんですけどね~、扱いやすい大きさのものが欲しいです。
使ってみた
言葉の範囲も広いので、ぼんやり引くと「なんのこっちゃ??」となりますから、何が聞きたいのかははっきりさせておいたほうが良いです。
一枚引きよりスプレッド展開したほうが意味がわかりやすい、読みやすいかも。ばっちり指摘してきます。
「あなたはどんなカードですか?」を一番はじめに引いてみたところ、「疑い」が!
え~私の気持ち、バレてる~(笑)怪しいなと思ってはいたんだよねと思いながら、どうしたら私の疑いが晴れる?と引いたところ、「本質的な信頼・協力関係のためにオープンであること」とな。まぁそりゃそうでしょ、そうするにはどうしたらいい?とさらに聞くと「知識」のカード。理解する、学ぶ、知る、などの意味があります。そこでいろいろダマヌールのことを調べ始めたのですよ。学ぶという言葉の意味は広く、実践を積み重ねることでもあるのかと思っています。「とにかくやってみなさい」ってことですね。
それから毎日一枚引いていますが、逆位置が出た時は正位置のカードが出るまで最大4枚引きます。
ある日、「WAITING(待つ:忍耐)」というカードが逆位置で出て、何を待つのだろうともう一枚引いたら「AWAKENING(目覚め、覚醒:再覚醒、なにかを実現する/理解する)」というカードが出ました。「覚醒を待つ、もしくは覚醒への忍耐とか、そういうことかしら~わ~素敵」と思っていたら、とても眠くて、頑張って目を覚ましているような日でした(笑)。
今日は河津桜が咲いているのを、近所で今年初めて見つけました。いつもこの樹から、桜の開花は始まります。そんな日に引いたのがこれ。
タロットが混じっていますが「変容+笑う」です。まさに蕾のほころびのような展開。「笑う」のカードの左下の赤い◎が、桜の花のように見えました。
それが何なの?かもしれませんが、「1年で初めて桜が咲いているのを見つけた日」というのも、スペシャルな感じがしますし、そういったことに目を向けるように教えてくれているのかもしれません。季節の巡りを感じる、1年というサイクルに思いを馳せる、花開くことに魂を重ねて味わってみる…とか。物理層、通年層で生きる時代から、観念層の時代になっていますから、こういったイメージがもたらす影響はお金でなにかを買うこと以上に変化をもたらすかもしれません。
「本日のオラクル」は、日常レベルのことも表すのかもと思いました。ユーモアを持ってリーディングしなくっちゃですね。
使っていると、逆位置の読み方が、否定的な意味というよりも「情報を補う必要がある」という感じがしています。もうちょっと喋らせて!とカードがひっくり返っているようです。
シンボルの共通性
似たような模様が描かれたカードがいくつか発見できました。
上の画像は、三角から手足が生えたような紋様です。「魂の使命」「信頼、信仰」「家」というカードになります。
戻ってくる場所、信念のありかのような雰囲気が共通しています。
「疑い」「粘り強さ、固執」「待つ」の3枚には、ベッドか、かまぼこのようなものが描かれています。
なにかを保持することに、ネガティブ成分が入っているような感じですね。
Jチーム。こちらは流れ動くような感じが共通点かなと思っています。
六芒星つながり。カードのまま団結・結合がその表すところで、「流れるような動き+団結・結合」で「速やか」になるんですね。
他にも共通した形を持つものがありそうです。
また、リーディングの際に友人が、セルフィック・ペインティングの絵柄から意味を拾ったりしてどんぴしゃだったので、言葉やシンボルだけでなく絵の細部にも注目してみたいと思っています。
あまり安くはないカードセットなのですが、とても正直でドライに意見してくれます。アートを暮らしに採り入れたい方にも、刺激を与えてくれそうに思います。なにか素敵な使い方を発見されたら、ぜひ私にも教えてください。