五台山降龍木の念珠ブレス
このビーズにした際に六条線が入る木についてはもう15年以上は「なんだろうな」と思い続けています。
この形状の特徴から、仏教の六道になぞらえて「六道木(りくどうぼく)」という呼び名もあります。そのあたりを深堀りしました。
目次
五台山とは
さてさて、産地である五台山についても調べてみました。世界遺産のわりにはYouTube動画が少ないように感じましたが、あますところなく雰囲気がつかめそうなものを選んでみました。
中国の四大仏教名山のトップであり、文殊菩薩の道場とされる中国で唯一仏教とチベット仏教が共存している場所です。とはいえチベットからは遠く北に離れた場所にあります。北京から南西に350キロ、車で4時間半で五台山です。そこからまた同じ方向に3500キロ・55時間くらい車で走り続ければチベットへ、という距離感です(実際はそんなルートは取らないでしょうけれど)。

Googleマップより、赤いマークの立っている「Wutai Mountain」が五台山です。
ちなみに他の仏教名山は普賢菩薩の峨眉山(四川省)、観音菩薩の普陀山(浙江省)、地蔵菩薩の九華山(安徽省)です。このうち五台山と峨眉山は世界遺産に登録されています。これにチベットのラサを追加して、「世界五大仏教聖地」としてまとめられることもあります。「世界」っていうからもっと散っているものかと思ったらほとんど中国でした。あれ、仏教ってそんなに中国名産なんだっけ?というふわっと知識しかないので調べてみました。
仏教の発祥地はインドです。イスラム勢力侵攻による寺院破壊など壊滅的打撃をうけ、ヒンドゥー教が仏教を取り込みつつ改革しました。仏教活動は民衆生活密着型よりも学問・理論といったエリート階級中心へと偏り、王朝の庇護が減少したことなどから衰退していったそうです。今では信仰している人口の割合は1%にも満たないほどです。
中国ではインドから伝来した仏教が儒教・道教と融合しながら独自発展を遂げ、多くの宗派が成立、中国の文化に深く根づきました。あまり深くは考えていなかったのですが現在の中国は「無神論国家」として自国を定義しています。仏教信徒の数は国民の3割ほどで、一番多い割合となっています。ちなみに日本は全国民への「信教の自由」が保証され、国教は定められていません。「信仰宗教なし」と答える人が全体の6割を占めています。
そして今回びっくりしたのは、五台山の年間平均気温が2.2℃ということでした。寒い!!!冬は平均気温が氷点下になります。夏、一番暑い7月でも15℃です。まぁ北京も冬は寒いって言われてますし、五台山は標高3058mの山の上みたいですしね(富士山は3776m)。
山の上にお寺がたくさんあり、最盛期は300以上もあったそうです。山の上にお寺がたくさんあって冬は雪がつもるとなると、高野山を思い出しました(それでも標高1009m)。
六道について
六道というのは仏教用語です。仏教の教えにおいて、私たちが死後にその生前の業(ごう)によって転生するとされる「6つの迷いの世界」のことです。
仏教では悟りを開かない限りこの6つの世界を何度も生まれ変わり、苦しみが繰り返されるという「輪廻転生(りんねてんせい)」の考え方が根底にあります。6つの世界を詳しく説明しようと思いましたが、しんどい。天界、人界、修羅、畜生、餓鬼、地獄の6つです。それぞれにしんどい。正直そんなことは考えたくないと思ってしまいます。
天界は苦しくなさそうに思えますが、喜びの理想郷にあって寿命がつきれば他の世界へ転落するという苦悩が存在します。こういうのがあるから「解脱したい」という願いや「私は次はもう生まれ変わらない」という発言が生まれるんですね。単純に「天に行ければいいじゃない」と思ってましたが、そうじゃないのか…
シュタイナー思想の輪廻
最近シュタイナー周辺文化系のような絵に興味があって、その理解のためにはアカシックレコードを開かねばならないと思い、彼が書いた超感覚認識を開く本を読んでいるのですが、そのために他でもない、はじめの一歩は「畏敬の念を持つこと」で、尊敬・畏敬がなければもう一歩目から脱落です無理ですというような感じでした(そんな書き方はしてないけど)。正しく怖がるのってだいじかもしれない。
そう思えば悔い改めることがたくさん思い浮かびました。
今まで「アカシックレコードなんて読めても、そこまで知りたいことがないよなー」と思ってましたが、絵のこやしになるんだったら読みたい、アカシック図書館に行きたい。そう思うようになってから周りの絵を見渡すと「ああ、この人は超感覚認識を理解して絵を描いてるんだな」というのをうっすら感じられるような気がしてきました。
ちなみにシュタイナーの世界観も輪廻あるある派ですが、仏教による世界観の説明よりはマイルド&パーソナルです。仏教の説明って「全員まとめて叩き込む感」がありますが、シュタイナーの説明は「こうしておけば、こうなるよ」という個人への語りかけのように感じました。面白いのでいずれどこかで書く機会があればなと思っています。そんなんはよ説明してっていう人は「カマロカ、シュタイナー」で調べてみてください。
「6」が示すもの

マルセイユタロットの勉強にて、カップの6が「過去」というタロット内唯一の時間概念示唆の意味を持つということの説明で「6は時間の概念につながっている数字である」という解説がありました。運命の輪のカードには時間が巡る様子が車輪によって描かれていますが、そのスポークは六本で描かれます。これもそのことにつながっているとのことでした。
この説明を聞いた時はあまりピンと来ていませんでしたが、六道輪廻もこの図で描かれます。理論的ではない納得ですが、魂が巡るという概念、それくらい大きな目でみて流れる時間というものを表す数字が古今東西「6」なのだろうと、イメージ的なアハ体験でした。

Photo by Kandukuru Nagarjun (CC BY 2.0)
降龍木について
さて、この木には六道を乗り越え苦難を避ける守護力があるとされていますが、「龍が降りてくる木なんだ~ありがたや~」と思ったらそうじゃない説もあることがわかりました。
龍を降伏させた木
「龍を降らせる木」という意味のほうで、これはある伝説に由来します。
昔々、五台山の翠岩峰には多くの邪悪な龍が住んでいて、頻繁に山から降りてきて人々に災いをもたらしていました。開山という若者は龍を退け、人々に祝福をもたらすことを誓います。翠岩峰へ向かう途中、白髭の老人が彼に「龍には頭と尻尾と4本の爪があり、退けるには6人の人手が必要だ」と告げました。そして「それぞれ道端の小さな木を武器として使わなければならない」とも言いました。そこで開山は志を同じくする5人の若者を見つけ、1年間熱心に訓練し再び山に登りました。彼らは龍が眠っている間に攻撃し、龍は小さな木の攻撃に抵抗できませんでした。戦いの後、6人は6本の木の幹を傍らに置き、休息をとりました。彼らが目を覚ますと6本の幹は奇跡的に一つに繋がっており、もはや分離することはできませんでした。
それ以来この木は「龍を降ろす木」と呼ばれるようになった…というお話です。
龍が神の使いではなく災いで、「降ろす」の意味が「負かす」「打ち破る」みたいな感じですね。
解毒、浄化やその他の言い伝え
その他、解毒というキャラクター付けが強いようで、食べ物に毒があるかどうかを確かめるために皇帝に献上されたという記述や、有名な映画や京劇、ドラマでは文武両道で魅力も備えた女傑・女将軍のヒロインが、そこに生えていた降龍木の毒ガス中和に助けられ、奇跡的に敵を打ち払ったというような伝統的なストーリーがあります。
また、この木は吉祥天母の化身ともされており、金運、円満な人間関係のお守りともされています。
六道木という中国語をGoogle翻訳すると「六条木」と翻訳されました。六条スターみたいな言い方ですね。
実際の木のかたち
実際の木は、枝の断面が六枚花弁の花のようなかたちに成長します。標高1000~2000mに生育するようです。五台山のものが高級品といわれています。

YouTubeショート動画「六道木又称降龙木,以六道纹路而闻名四海,你会喜欢吗#以木会友 #盘它」より。木の過去世がある身としては動画の途中でイタタ…となりました笑。
今回のラインナップ
今回は同じく降龍木で作られた親玉を見つけたので、主玉が10mmの念珠型ブレスを2本つくりました。ボサはちょっと木質が違うように感じますが不明です。個人的にはツゲっぽい木質だなと感じています。
色を揃えたくて念珠用ゴムではなく通常の丸ゴムを使用しています。使っていくと木の色は濃くなるかもしれないですが、その差もわかりやすく楽しめるかもしれません。いずれも念珠用ではないゴムが通らないものでしたので、こちらで手を加えております。そのため通すゴムの選択幅が広がっておりますが、通す折にはコツが必要なのでゴムが伸びたら交換もいたしますのでご連絡ください。その際に同じゴムがない場合は、相談させていただけましたら幸いです。この丸紐ゴムはこちらも念珠用のものも、シリコン素材のものより伸びやすいので、メンテナンスできるものと思って長く使っていただければ嬉しいです(念珠型ブレスのお直し手数料は1500円+税です、他に往復送料がかかります)。
内周のサイズ変更について、サイズアップの珠の在庫が2珠ございます。サイズダウンは抜いた珠をつけて販売させていただきます。
商品番号1:内周17.5cm弱
商品番号2:内周17.5cm強
ほとんど差がないのですが、制作時に「サイズ違いの珠を扱っている」と勘違いをしておりまして個別に撮影しました。とはいえ1のほうがごくわずかに珠が小粒めで、2のほうが大きめです。
珠の数は同じで、内周にもすこし差がでています。
回転動画をインスタグラムにアップしましたので、ぜひご覧ください。
それでは、発売に向けて作業を続けます。どうぞお楽しみに!

































