販売中の白檀ブレスについて
昨日発売しました白檀のブレスレットなんですが、ご質問も頂いておりますし、
自分でも着けていて感じたことがありましたので、こちらにアップしてみます。
お手入れの事です。
あと、気がかりになりましたのが、水がかかると白っぽくなるのです。
これは珠の表面の研磨が荒目なので起こる現象で、水を吸ったことにより、木の目が毛羽立つことから生じます。
使っていくことで目立たなくなっていき、ケアをしていただければ味わいに変化するものではありますが、
研磨技術の良い日本か中国で作ればこんなことはあまりないので、ちょっと驚かれるかもしれません。
研磨技術もあるかもですが、表面にニス加工があるかどうかの差なのではないか、という気もしてきました。
インド系は研磨が荒めです、ヒマラヤ水晶の加工品を見てもそうですね。
ただ、それがいい味を出してくれたりしますので、一概に悪いとは言えないのですが。。。
とはいえ、粉っぽくなると気になります。
そこでお手入れなんですが、オイルか蜜蝋で磨きます。
私はこういう珠に限らず、ほとんどの木の珠にはこれらのものを塗りこみます。
エイジングの効果も狙っていますね。
自分で作った木のアクセサリーの仕上げにも使っています。
塗っているものは主に二種類です。
ひとつは、蜜蝋にホホバオイルを混ぜて塗りやすくしたものです。
これは木の小物にはオールマイティに使っています。少し作るとずっと使えます。
どうやって作ったのか記憶が定かではないのですが、容器に蜜蝋の粒を入れてレンジでグツグツになりすぎないように溶かして、
ホホバオイルを混ぜただけだでしょう。それ以外に好きな香りの精油も混ぜています。
もうひとつは、ホホバオイルや太白ごま油を手に少量とり、両手に伸ばした後、ブレスに揉みこんでいます。
このオイルだけの方法は蓮の実ブレスにも応用します。
蓮の実ブレスというと思いだすのが深大寺の無患子の数珠です。
深大寺には無患子の大きな木があって、境内に落ちてきた珠で数珠を作られています。
その売店の方が「ハンドクリームを手に塗ったら残った油分をこの実につけてあげて」と言っていました。
その他、チベット方面ではターコイズや金剛菩提樹に顔の脂を塗りこむといいます。これは蓮の実にも応用してます(笑)。
その人それぞれのこだわりで、油分となるものを補給してあげていただければと思います。
この白檀の珠で言いますと、蜜蝋+オイルよりも、オイルのみの方がしっとり感が持ちます。
昔こういうのあったなぁ・・・と思い、出してきたのがトゥルシーのブレスレットです。
昔撮った写真を探し出してきました!懐かしい~。
こちらはインドで作られたもので、かなり荒削りに作られたものでした。
でもそこがかわいいんですけれど。。。
表面がザクザクで、あまりこういう珠は日本では見かけないので、自分でもどうなるのか実験していました。
そして育てた結果がこちら。
ほとんど身に着けることはなく、ふと気がむいたときにオイルを塗りこんでいました。
オイルはホホバオイルに好きな香りの精油をたらしたような物です。
身に着けていたら表面が滑らかになっていたと思いますが、オイルを塗るためだけに存在したようなブレスでした(笑)。
珠が足りなくて、着けれなくはないのですが、ちょっと私の好みのサイズから比較すると小さいのです。
・・・今から身に着けてみようかな。
また、質問にございました「香り」についてですが、本当に本当にほのかです。
ビニールの口がぴったり封じられる袋に入れておいて、開けるとふわっと香りますが、
削られてから時間が経過するごとに、香りは薄くなっていきます。
(確認のためにちょっと削って燻してみましたが、木の焦げるような香りの中に、確かに白檀の甘い香りが漂いました。)
木のものはそれぞれに木の性質と、作られた工程によって味わいが出るものです。
その過程を楽しんでいただけましたらと願います。