2022年前半はとっくに過ぎたけどイヤーコンパスと共に振り返ってみよう

イヤーコンパス

今年の1月に開催したイヤーコンパスのワークショップにて書き込んだ私のワークブックについて、だいたい一年の半分あたりで振り返るのですが、今年は2/3過ぎてしまいました。
数字にすると具体的だなぁ。夏ってスピード感違うからなぁ。そんなこと言ってたら、また年末に怒涛の展開になっちゃうから今年こそ気を付けよう。
(毎年1月に開催していたイヤーコンパス、なんとか11月末あたりにできないかと考えています)

筆跡がいいじゃないか

ぱらりと自分のワークブックを開いて、「筆跡がいいな」と思いました。
いや、字がきれいなわけではないんですよ。万年筆の描く線がいいなと思ったんです。褒めているのは万年筆のスペックです。
ペンの入りと出がすっとしてて角がちゃんとある感じで書けていました。

この時使った万年筆は台湾のブランド、尚羽堂の「JUPITER(木星)」を、絵画用に調整してもらったものです。
万年筆とステーショナリーのお店・LICHTOPE(リヒトープ)さんが万年筆を絵画用調整をされていると知って、お願いしました。


今年は私の太陽星座の魚座に木星が巡ってくる年なので、それを記念してこの万年筆にしました。
絵画用調整に向いているこの万年筆のシリーズには、木星の他に火星がありました、色は結構似ていてどちらもブラウン系なんですが、火星のほうが赤っぽかったです。

私は白・銀・スケルトン好きなので、茶色の軸の万年筆は初めてでしたが、今はとても気に入っています。
プラチナ・クラシックインクのセピアを入れて使っていますが、濃い茶色のインクが透明部分を行き来して、その様子が良いんですよね。キャップやお尻の部分とも合っています。
そして書き味ですが、とにかくこの万年筆、どんな角度にしても書けます。裏返して極細の線も引けます、途切れません。それに、味わいのある線になります。

調整は私の書き癖やペンの持ち方の角度などを見てから、時間をかけて行ってくださいます。
ペン先を曲げて行いますが、鉄の性質で曲げても戻ってくるのだそうで、その戻り具合を時間をかけて様子を見ながら曲げていくので、すぐにできあがるものではないのだそうです。二週間くらい待ったんだったかな。

絵画用ですがこれで文字を書くと、極細の筆っぽい文字が書けます。
「これって文字も書きやすいですね」と感想を伝えましたら、縦横線が多い日本語には合っているとリヒトープの鈴木さんも仰っていました。
ちなみにここのところほとんど、この万年筆で天然石をご購入いただいた際に小包に入れるメッセージを書いております。

どの絵をグッズ化…??

「どんな一年にしたいか」の質問のほとんどに絵のことを書いています。
ざっくり分けると「仲間が欲しい」「グッズ化して売りたい」「宇宙とつながって絵を描きたい」という感じです。

その時のお絵描きスタイルで、なにかしらの情報を松果体や右脳的な部分でキャッチして、iPadでデジタルアートを描くことを想定していました。
しかし、具体的に考えてみたら「あれらの絵をグッズ化…??」と自分で疑問符が浮かびました。グッズにするにはもうちょっとかわいいキャラ物、キャッチ―な絵・デザインのほうがいいなと思ってしまって、今一つピンときていませんでした。

そんな折、「クリエイティブをテーマにインタビューさせてほしい」とのご依頼を受けて、あれこれと話させていただく機会がありました。
その時の記事がこちら

「グラフィックデザイナー??」という方もいらっしゃるかも、こちらにデザイン仕事のサイトがございますー

この時インタビュアーの方に「もっと桑坂さんの絵が広まればいいと思いますから、伝播させる、手にとれる物としてポストカードがあればいいですね…もちろん配布するじゃなくて、販売ということですが」と言ってくださいました。
これまで何度も「ポストカードはないんですか?」と聞いていただいたことはありましたが、ポストカードは利益がほとんどなくて、「プロジェクトは必ず利益を出さなければならない」と思っていましたから、進められずにいました。それがいただいたお言葉で、「描いた絵を人の手に渡すために、でいいのか」と腑に落ちて、現在制作を進めています。

あきらめてリストから外したものが現実化しつつある

去年と今年はあきらめてイヤーコンパスに書かなくなった目標、それまでは毎年レギュラーで書いていたのに全く手つかずだった「野外で水彩スケッチする」
こちらに進展があって、今年はスケッチが習慣になりました!!
犬の散歩時に公園や広場のベンチに座ったり、人気の少ない通りで立ち止まって描いていますが、5月に始めて、ほぼ毎日続けています。
他の犬に吠えかからないように、犬がそこらへんに落ちているものを食べないようにと気遣いながらする3分間ほどで終えるスケッチなので、本腰を据えたり、水彩を使ってはいません。それでも人目を気にせず描くことができるようになっただけでも、大きな進歩だと思っています。
「こんなところにも公園(ベンチ)があるのか」と発見したり、座ってみると慣れた風景にも違うものが見えたりして面白いです。

また別の話ですが、小さなスケッチブックがあるということを知り、手に入れて使ってみました。
水彩が似合いそうで動画を見ながらいろいろやってみると、トラウマ&鬼門画材の水彩が楽しくなってきました。使い方を知らなかっただけなんだなぁと知りました。すばらしい。一通りやり方を叩き込んだら、外に出て描いてみたいです。
さらに調子にのって、かねてから欲しかった「Greenleaf & Blueberry」の水彩絵の具セットをオーダーしちゃいました!!高かった!!!天然顔料と素材を中心に、ひとつずつ職人の手で作られた絵具たちで、手作り水彩絵の具の草分け的存在ブランドです。以前は更新頻度も少なく、発売すると即完売になっていましたが、今は二週間に一度商品が更新され、もうすこし余裕があるようです(ただ、人気のものや新作は今も即完売でした)。
現在配送中でまだ手にしていないのですが、どんな色なのか、どんなふうに紙の上を流れていくのか楽しみです。

二年前まで憧れてはいたものの、どこから手をつけたらいいのかわからないと思っていたことが、予想していなかった順路を辿って楽しめています。
「犬が大人しく待ってくれるわけないな」と、絶対無理と思っていたのですがそうでもなく、リードが届く範囲の匂いを嗅いで楽しみつつ待ってくれていて、文句もなく待ってくれている様子もあり、私が犬に甘えることを覚えたのも嬉しいことでした。
犬がいることで快適になったことが他にもたくさんありますが、これも大きな、予想していなかった変化です。

今年のパワーワード


「What do you really want?(本当に欲しいものは何?)」

これが今年のパワーワードでした。ワークショップ内でカードを引いて一年の指針としていますが、問いかけがくるとは思っていませんでした。
春まではこの言葉ばかり呟いていたような気がします。ほんとよくわからなかったです。
今でもわかったわけではないけれど、その疑問はだいぶ落ち着いてます。

絵を描くのが楽しくて安定してきていて、疑問を見つめているよりも、小さな欲しいものがちりばめられた中に身を置かれたようでウハウハしています。「本当に欲しいもの」を辿るコツがつかめてきたように思います。
それは決まった特定の個体のようなものではなくて、液体のようにつながりつつ変化していっているような気がしています。「楽しい、これが本当に欲してたことだ。あ、これも欲しかったんだ!」と連鎖していくような。
焦るより手前から埋めて、橋えお架けて、楽しみをひとつずつ重ねていくことにしました。

ちなみにどのことでもそうですが、絵のことで迷ったら石と一緒に瞑想して「次、何描こう?」「あの絵具が使ってみたいんだけど」「この絵に足りないものは?」など相談します。
このパワーワードを象徴する石がマニフェステーションクォーツです。ただ、この石は自分が本当に欲しているものをはっきりさせると、より力を貸してくれるようなので、まずは欲しいものを明確にする必要があります。

「欲しいものがわからん」「どうしたいのかわからん」という状態ってそう珍しいことでもないと思いますが、これこそ「小さなことからコツコツと」間違っても失敗してもいいから出していってみて、そうやって自分で変化をつけていくとますます「欲しているもの」の核心に近づいていけるかと思います。
途中でそれが許されなくて、周囲との間に軋轢が生じたりすることもあると思いますが、うちの犬たちのように待ってくれる存在もあるでしょうし、共生できる環境へと自分が動いていったほうが良いと思います。
その人がどうしたいかって、他人はあまりわかってないですしね。うまいこと、しれっと、戦わずにグラデーション的に実行していくのが理想的です。宣言したりするのも手っ取り早くていいけど、びっくりさせると人によっては不用な反射的拒否反応が、考える前に出ちゃったりするかもですし。

私も掘り下げ中なのであんまり偉そうなことはいえないのですが… 一年を振り返る時にどんなことになっているか、一緒にワークブックを埋めた皆様の時間のお話をまた、伺えるのも楽しみです。

 

 

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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