トランスペアレント・タロット
10年ほど前に発売されたとても美しく面白いタロットです。詳しくはわかりませんが、何かしらの賞も受賞されているようです。
絶版から長らく、びっくりするほどのお値段になっていましたが、2020年6月に再販されていたのを最近発見しました!YouTubeの海外のタロッティストのチャンネルを流し見していたら、このタロットが紹介されていました。
このカードは透明プラスチックでできており、引いたカードを重ねるとまた違った絵が生まれます。そこからイマジネーションで読んでゆくことをおすすめされていますが、付属の本もかなり丁寧。304ページあります。
そもそも安くはないんですが、紙じゃないしセーフです!!(何が??)
デッキと本の他に、スプレッド用に白い布がついています。「透明だから白いところで楽しんでね」ということでしょう。お気遣い痛み入ります。
目次
3枚引いて重ねると神
まずは見てくださいよ、もう。最高。
これがこう
カードは、恋人(陰陽とハート)、節制(火と水の入ったカップをつなぐ虹)、ソード8(真ん中少し上の人と剣)です。
ソードの頭の部分が陰陽の丸の輪郭にきれいに一致しています。
いくつかのこういったデザイン的共通点が計算されていて、そこにはまるようになっているんですよ。これがすごい。他にも関連しあうカードは似たデザインのバリエーションのようにもなっています。
ソードの8の解説がまた良くて響きました。
ソードの典型的なスーツであるこのカードは思考と恐怖の領域に存在し、それらが私たちを支配している力を示しています。 見た目は非常に現実的な状況に閉じ込められているかもしれませんが、その超越を妨げる障壁は、抑圧された心の呪文です。その力を打ち負かすのに苦痛と困難を伴うかもしれませんが、自由の可能性はそれを価値のあるものにします。周囲の剣はまた、新しい生命が出入りするのを防ぎます。 ここで提供する助けはありません。躊躇と疑いのこの段階を通過するために、強さと導きを内部から見つけなければなりません。 結局のところ真の勇気とは恐れを知らないことではなく、現実的すぎる恐れに立ち向かうことです。
こちら夢のように美しい組み合わせ。
カップA(真ん中の輝く杯)、カップ2(両側から手をとりあう二人)、節制の三枚でこのように。
節制、出がちだな…。
他のオラクルカード(Daiy Crystal Inspiration)と組み合わせて使ってみました。いいね~いいね~。
見た目もいいのですが、組み合わせから生まれた意味を考えてみることに抵抗が少なくてすみますね。タロットデッキを持ってきて隣に並べるより、一体化している感じがします。
他のタロットにも合わせて使ってみたいと思います。
裏からわかる?いやどこからでもわかる
シャッフル…(笑)透明なので、「裏から上下がわかってしまう」よりもさらに進んで、「なんのカードかわかってしまう」ということが起きます。
そこで私は、このようにぐるぐる回してから、あまり見ないようにトランプを切るようにしてシャッフルし、三つのパイルにカットして、その一番上のカードをそれぞれ採用するという引き方をしています。
シャッフル→トランプ切→パイル分け、は私の定番カード展開法なので、見なくても感覚でできるようになっています。
この、三つの山の一番上のカードを占いに採用する方法は、以前に尊敬するクリスタルヒーラーの方がボイジャータロットを使って15分リーディングをされた時に使われていた方法です。
もっと簡単に、トランプを切るようにしてシャッフルし、三つのパイルに分けるだけでした。
スピリチュアル・イベントの場でのことでしたので時間がなく、このような方法にされていたのかもしれません。「前の人のエネルギーを消すくらい切らないと…」と念入りにやっていたら「早く、早く!」とせかされたのが良い思い出です(笑)。
それでもちゃんとリーディングが刺さりましたから、やっぱりカードはすごいと思った体験でした。
なんにせよ、自由なリーディングを奨励されていますから、好きなように、やりやすいように使えれば良さそうです。
作ったのはこの人
作者の方はめちゃくちゃかっこいい女性。俳優さんでもあるのかな?
Amazonの著者画像もスキンヘッドですごい。
本を読むとライダー版とトート版を参考にしていることが書かれていました、なるほどクロウリーっぽい??(笑)
本を受け取る前、この方の写真だけみて「わ~厳しそうかな」と思ったのですが、文章の言い回しがすべて優しくて深くて…惚れる…気がする…(英語だからいまいちわかりきってないのですが)。
そうそう、英語版しかないので、iPhoneカメラによるGoogle翻訳は手離せません。でもあまり難解な文章ではないと思います。
何にしても重要なことは、カードの意味や使い方についての私自身の理論やアイデアを読む前に、早い段階でカードとの関係を築くことです。この本で繰り返し強調することは、このデッキが「あなたのものになった」ということです。 それはあなたのツールなので、私ではなくあなたがそれをどのように使用するか、そしてさまざまなことを意味するかもしれないし、しないかもしれないのを決めるのはあなたです。
トランスペアレント・タロットはあなたの直感を解き放つためのツールであり、作者(デザイナー)として私がお伝えする内容は、単に私の個人的な理解に基づいたものです。 それは「こうしなさい」といった指示を意味するものではありません。 実際、カードの画像にはまったく関係のない独自の意味があるかもしれません。それは素晴らしいことです。 この本の情報は、あなた自身の理解をサポートし、以前は考えつかなかったいくつかの新鮮な視点を提供し、そして深い利益を見つけるために必要な自信とインスピレーションを与えるためにだけ存在しています。
初版を出す際、手元にできあがったカードがなかったのか、トレーシングペーパーに描かれた図案を重ねて本を書いた、というようなことも書かれてありました。
そして実際にこのカードが世に出てからのほうが本領を発揮し、様々な使われ方、リーディング法が生み出され、想像もしない可能性が広がり、作者自身が驚かれたようでした。そのため自由に広がっていくことを作者の方も楽しんでほしいと望まれているのだと思います。
アーティストだなぁ~。
初版との違いは?
改善がなされ、2nd エディションが発売されました。
初版との違いは「他のカードと重ねて使う方法を紹介している部分」と本には書かれていました。
カード自体は枠線が黒からグレーに変更されています。
また、初版のカードはオイルまみれだった??というレビューが多く、製造工程においてプラスチックがくっつかないために仕方のないことだったようです。初版を持っていないので比較できませんが、今回のカードは表面がサラサラ(曇りガラス状)、裏面がつるつるで、くっつかないようになっているのかもしれません。
初版レビューにも書かれており、こういった商品にはつきものの話ですが、2nd エディションもプラスチック臭はありますね。
私は気にならないです。
抽出されたシンボルの理解が面白い
こちらは世界のカードです。
なんだっけ?と思ったら、枠外の数字や記号を見ればわかるようになっています。
上下に数字が入っているのは大アルカナです。小アルカナは左右にスートの絵と、数字が入ります。この数字の組み合わせが一目でわかるのも、私にとってはすごく良いことでした。
普通のカードで数字の意味を掘り下げて読むことをあまりしない、できないんですが、これは数字がデータのように見えますから、私には理解しやすかったです。これは意外な点でした。
上にも出したこのカードの組み合わせ、6+8=14です。できすぎですね。
この仕組まれたような組み合わせは、今の状況は避けられない決まったものであるとか、かちっとはまるとか、状況が調和してこうなった結果であるとか、そんな幾何学的な美しさがある状況なのだという感じがします。
これはこのデッキを購入して一番最初にひいた組み合わせで、「どのように使えば良いですか?」と聞いたことに対しての答えでした。
両極の統合と愛、怖れから踏み出す勇気をもって楽しむ…と読みました。
数字のことも、「こんな気づきもあるよ」と教えてくれたのかもしれません。
いや~面白い。
しばらく病みつきになってると思います(笑)。
おまけ:オラクルカードも出るぞ…
2022年7月28日発売!?
Transparent Oracle
北、南、東、西、上、下、そして世界のどこにいても、私たちが知覚する宇宙の中心は私たち全員です。
そして、これらの7つの方向性の基本的な力が、この改訂版のトランスペアレントオラクルとの神聖化、瞑想、ストーリーテリングの際に使用できるように組み合わされています。
77枚の円形デッキには、7枚の新しいアーキタイプカードが含まれており、周囲の人々との関係や性格の側面についての読みをさらに明確にします。
重ねると、これらのシースルーカードは曼荼羅のようなイメージを作成し、私たちに影響を与えている影響を示し、人生の混乱のように見えることを理解するのに役立ちます。
ガイドブックは、キーワードとカードの意味を理解するためのヒントと出発点を集めたもので、著者であり秘教の研究者であるデビッド・ランキンによる3つのスプレッドが含まれています。
カードの回転する側面は、あなたの読書をさらに多くの可能性に開き、必要なときにアドバイス、サポート、そしてインスピレーションを提供します。(Amazonの販売ページより)
え~買っちゃいそう~(笑)