熊野本宮杉と八咫烏銀鈴のブレス

発売情報

神社シリーズ第三弾、熊野大社ゆかりの木と鈴を組み合わせました。
これもまた美しい杉の木の珠です。熊野のことをいろいろ調べて、世界遺産登録の折、熊野ブームみたいなものでただ湧いてただけの自分を振り返ることができました…。

誤解がありそうな名前

熊野本宮杉という名称は、その土地でも呼ばれている名前です。
しかしこれだけ聞くと、伊勢の御山杉・大貴珠のように「神社の敷地内の木?」と思ってしまうかもしれません。「熊野本宮」というのは、和歌山県田辺市本宮町本宮のことを指しています。
Googleマップの赤い点線のところです。

この木の珠の解説カードにも書いてあるのですが、読み飛ばしてしまうと間違いそうなので、はじめにお伝えしておきます。
「えー、残念」と思うかもしれませんが、そんなことはないですよ。あのあたりはとても気の良いところです。みてくださいよ、真冬1月のこの空の澄んだ色。

こちらは熊野本宮がもともとあったとされている大斎原の鳥居です。
姉夫婦が以前、お正月の帰省中に連れて行ってくれました。

義兄が撮ったパノラマ写真です。うまいな…。地図通りの神社横に、川。
見渡す限り山と川。とにかくひろびろとしていて気持ちが良いところです。夜は真っ暗かも。このあたりは本当になにもないのよー、とこのあたり出身の方も仰っていました。

弘法大師が熊野詣での際にお箸として使った木の枝を土に突き立てたら大木に育ったそうで、その2本の杉は弘法杉とよばれ、天然記念物になっているそうです。
この弘法杉という名前の杉は、国内のいくつかの場所にあるようで、いずれも弘法大師が何かしらを祈願されたようなことが語り継がれています。

オカラスさんのカラス文字

八咫烏のモチーフをお願いするにあたり、あまり直接的な表現でなく、かわいい八咫烏はできないかと探してめちゃくちゃ近くにありました。オフィスの事務室の入り口の上に、熊野牛王神符があります。
これは熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)特有の御神符で、本宮のものです。それぞれの神社の名前がカラス文字で書かれています。この本宮のものはわかりにくいのですが、速玉大社のものはとくに3つに割れた尾がはっきりとデザインされています。この3つの切れ方により、左右の羽根と尾羽根であったり、三本の足を表しているのではと思っています。八咫烏をデザインするにあたり、ここまですっきりとさせることができるのって素晴らしい。
ちなみに「熊野山宝印」と書いてあるらしいです…右は熊野でしょうけれど、あとはわからないな…。

オカラスさんとはこの神符のことで、台所に貼って火難除け、間口にはって盗難除け、船酔いや飛行機酔いを防ぐ、病気の人の床に敷くなど、とにかくあらゆることにこの牛王符を使っていたようです。
この裏に起請文を書き、それを破るとカラスが一羽死に、約束を破った本人も地獄に堕ちると信じられており、「熊野誓紙」と呼んだそうです。
僧侶の間で起きた紛争の解決の約束も書かれ、戦国時代には豊臣秀吉が自分の死を予感した折、徳川家康をはじめとする五大老、五奉行に豊臣秀頼に対する忠誠を誓約させたそうです。
そんな真剣な約束事から、江戸時代には遊女と客がこの神符で誓約を交わし、擬似的な結婚をすることも流行したそうです(たくさん誓約してお客を取った遊女もいたそうな)。
中世から近世まで、全国各地の熊野神社で発行されていたため、かなり多くのもの、異なるデザインのものが出回っていたようです。面白いですね。

販売するラインナップ

今回販売するラインナップのご紹介です。


12mm珠


10mm珠-1


10mm珠-2

 

この熊野本宮杉は、いくつかの種類に分類されています。
まずが白か、茶か、バイカラーか。そしてさらに、丸い模様「目」があるか、ないかです。
今回仕入れたのは数が一番少なかった(ということは貴重かなと考えました)バイカラーです。バイカラーに関してはもともとの数が少ないのか目の有無についての記載はありませんでしたが、どちらかというと「目あり」となるように木取りがされています。12mmに関してははっきりと目が見えるように穴あけされています。
目のシンボルは魔物を見張り、除けるものとされています。

また、熊野本宮杉の解説カードにはキーワードとして「平穏な生活、海上安全、水のお守り」と書かれています。熊野大社が海上安全、交通安全の神様だからでしょう。

木質は柔らかめ、雰囲気的にはそれほど古くない木だと思います。本宮杉は神の御霊が宿るとされていて、熊野大社授与品の木札にも使われています。
個人的にはWORLD POWERS WOOD協会の方が「熊野の木の加工ができそう!」ということを仰っていたあたりから、まだかな~まだかな~と待っておりました。好きな場所なんですよね。

ほとんど何もしらないで、みんなが熊野、熊野っていうからついて行こう~と何度か訪れ、今回いろいろと調べて、見てきた風景、現地の人とのやりとりなどが結びついてゆき、腑に落ちるような感覚がありました。穏やかだな~と思っていましたが、古よりそこに惹かれて集まった人々は厳格でした。修験道の地です。実際に私が同行した方々もストイックで、自らを極めた方々でした(一回の旅ではないです、全然別の時期でも)。こういうことは意味がつながります。
思い出すなー… 皆さんが加勢先生と「すごい気ですね」と仰っているところを、ポカーンとしてた自分。自分に厳しくして、なにかを乗り越えた意識が強くなければ、わからないことだったのかもしれない。(ご縁があることに感謝しよう)
同行された社長さんが、ゴトビキ岩で俳句を詠まれていました。その粋な創作に驚いて尊敬していましたが、今の私だったら絶好のスケッチスポットです。雅さでは足元にも及びませんが、あの頃より少しは機会を活かせる私になっているかもしれない。

加勢先生より「熊野は厳格な地、余分なものを持ち込めない場所。だから余分なものを省く、試される、(成長に必要な)テーマを引き寄せる」といったキーワードを教えてくれました。
なにもなくてひろびろとした、穏やかな土地だと思ったんだけどなーと言っていたら「修験道の人たちが切り開いた土地なんじゃない」と言っておりました。

なにかに立ち向かう人に、自分自身にある不要なものを削ぎ落とし、しん(真・芯・心)の自分へと磨き上げたい人におすすめします。
…グラデカラーの木も華やかで、鈴も鳩サブレみたいにかわいいのに、芯の強いジャンルに手を出すようなブレスレットになってしまいました。それでもきっと、響く方はいらっしゃるはず。

回転動画をインスタグラムにアップしましたので、ぜひご覧ください。
鈴の音色はこちらでご視聴いただけます。

 

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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