アホーアイトinクォーツのリングとペンダントトップ

アホーアイトinクォーツのリングとペンダントトップ
発売情報

アホーアイト、アホイト、アジョイテなどの日本語名で呼ばれる石なのですが、私は「アホーアイト」と呼んできました。
なかなかに新発見されてから歴史の短い石です。「とにかくすごい!」「貴重!!」「希少!!!」と思っているものの、それだけで何がどうすごいのか、質問されて全く説明できませんでした。
というわけで、おさらいしたいと思います。

産出鉱山について

1941年、ハーバード大学の教授がアリゾナにあるアホー地区のニューコーネリア鉱山で鉱石収集を行った際、シャッタカイトとともに明るい青緑の鉱石を発見しました。「これは新しい鉱石なのでは?」と疑い再調査をする予定でしたが、当の教授が飛行機事故で他界。再調査に協力するはずだった鉱物学者が、米国地質調査所員とともに再調査を行い、1958年に新しい鉱物と認定。地区名をとり「ajoite」と名付けました。
さらに1981年という近年まで単斜晶系と思われていましたが、三斜晶系であることが発見されました。
ひとつの鉱物が発見され、名前を得てその結晶を解明されるまでに40年が経っています。かなり時間がかかるものなのですね。

さてそのニューコーネリア鉱山ですが、とても大きくて、今でも大穴が空いている様子が衛星写真でそれとわかります。
一時はアリゾナ州で最初の大規模な露天掘り鉱山米国で4番目に大きい銅生産鉱山となりました。しかし銅の価格が低いことと高い運用コストで(輸送量がすごかったっぽい、ユニオン・パシフィック鉄道とつながるTC&GB鉄道も造設)労働者が地元の労働組合と争ったため、1984年に閉鎖されました。その後は鉱物研究のために使用されているようですが、まだ資源はあると推測する人もいて、アホー地区が再び鉱山の街になる可能性もあると考えられています。

その後、南アフリカのムシーナ鉱山でも発見されます。こちらはアメリカの鉱山では見られなかった、アホーアイトと共にパパゴアイト、シャッタカイトなどの青いケイ酸塩鉱物を含む状態で発見されます。他には鉄鉱石、石炭、磁鉄鉱、グラファイト、アスベスト、ダイヤモンド、半貴石、銅が採掘されています。
ちなみに日本ではこの鉱山のことを「メッシーナ(Messina)」というのですが、2003年に政府により植民地時代のムシナ人の綴り間違いを正すため、「Musina(ムシーナ)」に変更したそうです。

なんで鉱山を調べたのかといえば、アホーアイトといえば産出鉱山が2箇所しか知られていないからです。かなり稀有な鉱石であるわけです。そんな珍しいものが出る鉱山はどういうところだったんだろうと思って、調べてみました。この手の色はだいたいがからんでいますね。

きれいな原石とかわいいアクセサリーは皆無


ひとつだけ販売したアホーアイトinクォーツ原石ポイント

 

さて、どんなところなのかを調べているだけで、人間がいろいろ動いていて面白かったです。
現在はムシーナ鉱山のみが産出地ですし、もうほとんど出ません。市場に出回るものは、価格を上げながら、ぐるぐると世界を巡っているような状況じゃないかなと思います。
ワイオリでは一度だけ原石を扱ったことがあります。実のところ「美しい!!!」と思うくらい完璧なものも少なくて、どこかゴチャゴチャした色使いになっているような石が多いんですね。

そんな状況下ですから、アクセサリーもかなり少ないです。少ない上に、作っている側が「希少鉱石だから」という視点から作るせいか、もったいない気持ちがデザインに出ていて、ゴツゴツと原石感の強いものが多く、高価です。ダイヤモンドカットやオーバルカットされたものを目にすることは皆無で(カボションや涙型など丸いものはあります)、アクセサリー、ジュエリーとしてはバランスの悪いものが多いと思っていました。
ビーズになることは稀ですが「これなら身につけたい」と思う品質のものとなると、ブレスレット1本で100万円単位で考えたほうがいいかな、という具合です。実際仕入れ元はアホーアイトのゴムブレスを持っていましたが、私が価格を聞いたものは仕入れ値で300万円でした。

その中でこれを見つけたものだから、感激と興奮で「うわーうわー!!」となり、かなり無理をして仕入れました。もちろん、自分用にも購入しました。
(どれもいいなと思って仕入れ、オフィスに戻ってペンデュラムで自分に合うものを決めましたから、「桑坂さんいいどこどり~!ずるい~!」なんてことはございません。ご安心ください。)

クリスタル・オラクルカードの「アホーアイト」

ジュディ・ホールさんのクリスタルウィズダムオラクルカードの中で、30番目のカードとして採り上げられています。この画像の石はパパゴアイト(藍色の結晶)も混ざっているように見えますから、ムシーナ鉱山産なのでしょう。

カテゴリは「宇宙」に分類されます。このカテゴリの石は物質的な地球を超えた共鳴レベルで、星やスピリットや統合意識の領域であり、スピリットや魂に働きかけます。高次の意識を地球に届け、健全なスピリチュアルのサポートをする石です。
メインタイトルは「思いやりある存在」となっています。少し抜粋してみます。

アホイトは、深淵なスピリチュアルの啓示をもたらします。このクリスタルはカルマの傷を取り出して、細胞の記憶と過去の契約を作り直します。

クリスタルヒーリング:「神の愛に浸っていれば、自然に健康や幸せへと導かれます」
波動:極めて高波動
チャクラ:サードアイ、クラウン、ハート、スロート、ソウルスター
タイミング:乙女座、水瓶座
魂の道:オープンで思いやりあるハートを持ち続ける
身体器官:細胞の記憶と構造
適用可能な分野:物質を超えたもの、魂やエーテル体の癒し

細胞に浸透してそこからヒーリングする感じは、なんとなくわかるような気がします。

私はアホーアイト原石はひとつも持っておらず、パパゴアイトの小さな原石は持っています。以前は「アホーアイトはイルカ、パパゴアイトはクジラのエネルギー」と言っていたものです(私だけかな??)。どこでどう購入したかは忘れましたが、イルカよりもクジラに親近感を持っていましたから、パパゴアイトは買っておいたんでしょうね。イルカやクジラのエッセンスペンダントも流行っている頃だったのではないかと思いますが、スピリチュアル業界では、今よりもクジラとイルカを称える空気感は強かったと思います。


一番手前がクジラのエッセンス入りペンダント(コルテPHI)
イルカはクリアガラスにエッセンス入りです。

イルカは「無邪気、ハートで生きる、遊ぶ、無条件の愛、浄化」、クジラは「父性、集団で動く・考える、調和、高次元」というようなエネルギーです。

アホーアイトのエネルギーは?

加勢先生もよくクライアントに石を勧める際に「あれないの、あの…明るい青い石」と言うのですが、そういう時はだいたいアホーアイトのことを指しています。
このエネルギーを必要としている人は多いみたいです。明るく光るような水色で、この目の覚めるような発色を持っているものが他にあまりないからだそうです。この石はもちろんほとんど身につける形ではありませんでしたので、その次の候補としてターコイズをご案内する流れが多かったように思います。

加勢先生にどういう感覚ですすめているのか、どう感じているのか聞いてみました。

純度の高い高次元な感じ、高次元の中にあるような風合いを持った石。
パーソナルスペース、自分の聖域、自分のフィールドをつくるのに良い。

自分で活動領域を作っていったほうがいい人におすすめしているのかも、と思いました。
ちょっとしたコミュニティをつくったり、その人の持つ知恵や知識を広める会を開いたり、独自というと大げさだけど持っている世界観を大事にしたり、共有したりするのに良さそうです。

ハートからのコミュニケーション、ハートからの自己表現、あらゆるネガティブな感情の除去、愛と思いやりのエネルギーを高めるなど言われています。これ以上ないくらい優しくて、愛あふれるエネルギーに満ちた石とされています。
喉のチャクラとハートチャクラの間にある「ピース(Peace)チャクラ」を活性化するということが、メロディさんの本に書いてありました。私がクリスタルヒーリングを勉強した時も、カトリーナさんから「これからの時代は、このチャクラが大事になってくる」と教えてもらいました。
多くの人が自分がハートで感じることを重んじるようになり、ハートから生きようとする今、惹かれる人がいるのではと思います。

発売予定について

販売するのはリングが2点(13号と16号:リングサイズ変更を承ることはできません、すみません)、ペンダントトップが2点です。
アホーアイトを扱う中でもトップクオリティを持っている業者さんから仕入れましたので、石の美しさは素晴らしいものがあります。


13号 55,000円

16号 55,000円

60,000円

55,000円

私の好きな出雲石のリングに似たフクリン留めのリングですが、石の背面(というのかな)が空いていません。ペンダントトップは背面が空いています。

さぁ、アップ作業にかかります!
どうぞお楽しみに~。

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