オルゴナイトってなんだろう?…読むとイメージ変わるかも

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ひとめ見て「これは!絶対仕入れる!!」と思いました。
わーっと飛びついた後、「それに惹かれるなんて嬉しい。やっぱり私たち宇宙から来たのね。」と仕入元さんに言われました(笑)
そう言われて、そうか、そういうものなのかと思いましたけど、やっぱり素敵だと思うんですよ。
これはシュンガイトを使って作られたマカバ型のオルゴナイトです。

シュンガイトマカバ・オルゴナイト

レジンには詳しくないのですが、太陽光に晒すのはあまりよくないと思いますので、影になるところに置いていました。
撮影のために光のもとに置いてみたら、影の中には落とすし、輪郭にも虹が走るしでびっくりしました。美しい~!!

中の黒い石はシュンガイトです。金属粉と一緒にさざれがぎっしり入っています。結構大きめのサイズです。
マカバという形状も素敵すぎます… 夢のようなアイテム…。両極の調和が取れたことを表す形です。
オルゴナイトはかわいい感じがして気後れしてしまい、あまり手に取ることはないのですが、これは惹かれました。クリアさと神秘的な雰囲気と、かっこよさがちょうど良いです。

では、オルゴナイトとは何でしょうか。この機会に歴史を紐解いてみました。

1930年代、オルゴン・エネルギーが発見される

精神分析家、精神科医のヴィルヘルム・ライヒ博士は、顕微鏡を覗いていた際に激しく動く小さな青い光を発見します。このエネルギーをオルゴンと名付けました。
ライヒ博士自身はこれを「生命エネルギー」と呼ぶこともあり、エーテル、オドの力、レイキ、バイオエネルギー、アストラルエネルギー、4次元エネルギーなどの意味合いが含まれ、生体組織内でより高濃度で見られる精妙なエーテルエネルギーの海であると考えられています。

それは物理的環境と相互作用し、磁気的、光学的、熱的、電気的、代謝的および化学的特性にさまざまな程度で影響を及ぼします。
磁場の方向にそってゆっくりと、長い距離を放射され、上向きに流れる傾向があります。天候の影響を受け、空中よりも水や地中では抵抗が少なく、より効率的に移動します。

ちなみに博士は医学博士号をお持ちですが、大変ぶっ飛んだ方のようです。FBIからも一度逮捕されています。
心理学や政治学などを「性」に結びつけて考え、フロイト氏の後継者とも言われていましたが、その思想が極端で何度も学会や党などの団体を除名されています。ファシズムについても「性的抑圧の表現のひとつ」としており、ナチス・ドイツからも目をつけられノルウェーに亡命しています。
「オルゴン」についての研究も非難・嘲笑を浴び、研究の舞台はノルウェーからアメリカに移ってゆきます。

1940年代、オルゴンを集める機械、誕生

ライヒ博士は有機(ガラス繊維)と無機(スチールウール)の交互の層で構成された箱、オルゴンアキュムレータを発明しました。周囲のオルゴンエネルギーを引き込んで集中・凝縮させるボックス装置で、人が中に座れるようになっており、オルゴン療法が行えるようになっています。

オルゴンエネルギーは目に見えないので、この装置がオルゴンエネルギーを蓄積していたという証拠を提供することは難しいことでした。
ある時博士は、オルゴンアキュムレータ内の温度がダミーボックス内または周囲の環境よりも高くなっていることに気づきました。1941年、アルバート・アインシュタイン氏を訪れて話し、アキュムレータを提供し、温度差が生じることについて伝えていますが、アインシュタイン氏は認めず、その後は自分の名前が利用されないようにライヒ博士のコンタクトには応えないようにしていたようです。
また、オルゴンアキュムレータの内部では植物がよく育つことが指摘されています。… んんん、あったかいからか?(笑)

ウィリアム・バロウズもオルゴンアキュムレータの愛好家で、博士を擁護していました。ジャック・ケルアックはバロウズのそれを「神秘的な離れ家」と表現したそうです。
噂によると、ショーン・コネリー、JDサリンジャー、アレン・ギンズバーグなども使用していたと伝えられており、大衆文化にも影響を与え続けました。
細野晴臣もこのアキュムレータの別名「ORGON BOX」という名前の曲を発表しており、同じく博士の発明したクラウドバスター(オルゴン・エネルギーを集めて照射し、雲を晴らせる装置、記述によっては雨を降らせる装置とも)について歌っている内容だそうです。こちらで歌詞を見ることができ、「視聴をする」を押すと少しだけ聴けます。なんとも不安げな曲です。

古きよきオカルト科学時代よ。。。なんかかっこいいです。全力で自分の世界に、本気でクリエイティブ。

1992年、オルゴナイトの原型ができる

カールハンス・ウェルツ氏が、ラジオニクス(生体エネルギーや波動を操作することで治療する機器、もしくは療法)・デバイスで使用する材料を表現するために、オルゴナイトという用語を生み出しました。「オルゴン」と「ite」(鉱物で構成される岩に通常使用される接尾辞)の組み合わせで、大まかに「生命エネルギーの石」を意味します。
有機材料(樹脂)と無機材料(金属粉末)のマトリックスまたは混合物を使用する方が、はるかに効率的でエネルギーも強力であることを発見しました。オルゴン生成デバイスをより早く、安く、はるかに小さなサイズで構築することができるようになりました。

<修正&追記:2022-05-16>
カールハンス・ウェルツ氏のサイトはありますが、ご本人は昨年2021年12月20日にアメリカにて穏やかに逝去されたようです。77歳でした。
真っ赤で昔ながらのサイトデザインで大変読みにくく、目がチカチカしてくるものなのですが、いつまで表示されているかわからないですね。。。
久しぶりにサイトに飛ぶと危険サインが出ましたので、ご紹介を控えます。
代わりにといってはなんですが、訃報をお知らせするサイトで見つけた彼の好きな言葉をご紹介しますね。
“There are more realities than there are people on this planet”
「この惑星にいる人々よりも現実は多い」
彼の人生観はこの言葉に基づいていたそうです。 以下の文章は彼のサイトの掲載内容でした。

ど、どれがオルゴナイトなんだ(笑)ラジオニクス・デバイスの中にあるのかな。
他のショップで、かなり金属片が細かくてなめらかな素材を固めたと思われるようなコインのようなペンダントは発見しましたが、このサイトでは探せないぃぃ。

幼い頃から星や科学全般が好きで、天文学や物理学、数学に親しみ、催眠術、ハタヨガ、占星術、魔法、ルーン、幽体離脱や透視などの研究・実践にも長けた人物のようです。
サイトでは彼が完成させた自律訓練法が無料で読めるようになっています(英語)。
… 実は、彼がつくるラジオニクスに似た波動装置がうちのオフィスにもありますー。わー(笑)。それらは加勢先生も働きを認めていて、カウンセリングルームに置いてあるものは、ずっと場のエネルギーを浄化し続けています。そうかこれがラジオニクスか。
ウェルツ氏のYouTubeも発見。

 

2000年頃、現在のオルゴナイトに近い形が完成

ドン・クロフト氏はウェルツ氏のオルゴナイトに触発され、娘・ノラと妻・キャロルの助けを借りて、樹脂、金属の削りくず、水晶を使用して、タワーバスター(TB)聖なる手榴弾コーン(HHG)を作成しました。
このオルゴナイトが家の周りのエネルギーを維持するのに役立つことに気づきました。また、携帯電話の電波塔などの近くに配置されると、塔が及ぼす悪影響を逆転させ、あたりの環境を回復およびエネルギー強化することを発見しました。
クロフト氏は10万個のオルゴンを配布し、より広くオルゴナイトを設置する贈与運動を引き起こしました。グリッドのようなパターンで都市に広く分配することが、犯罪率の低下に貢献していることが示唆されているそうです。
ほんまかいな。

クロフト氏はこれらのオルゴナイトの作り方と使い方をサイトで詳しく紹介されています。なので、よく言われる「このオルゴナイトは本物か」という疑問を感じられましたら、ひとつの基準になるかもしれません。
このサイトをみていると「環境の中にある負のエネルギーを浄化したい」「専制政治をオルゴナイトで弱体化する」といった運動がメインのようです。
なんといってもサイトの名前も「エーテルの戦士」ですし、だからこそ「聖なる手榴弾」なのですね。理解~。そもそもライヒ博士も、政府と対立構造を取っていた方です。
しかし残念ながら、ドン・クロフト氏はパラグライダーの事故により2018年に逝去されています。


YouTube動画も発見。<2022-05-16追記:削除されていました>

というわけで今私たちが目にするオルゴナイトは、このクロフト夫妻の作り方を踏襲し、さらにそれぞれの個性によって様々なテイストに変化して作られていることになります。
クロフト氏のオルゴナイトは「悪の弱体化、排除」の性質が強いように感じますが、現在日本で作られているものは、バスター(破壊、撲滅する)というよりハーモナイザー(調和)を目指したもののように見受けられます。

私は実はオルゴナイト及び土地にエネルギー体とされるものを埋め込むことには懐疑的でして、ちょいちょい「ほんまかいな」が入るのですが、これだけ本気の追求・探求がなされていますから、何かしら人の感性に触れるものがあるんですよね。

加勢先生に聞いてみた

今オフィスにあるオルゴナイトはこの仕入れたマカバ一点のみなので、これを観てもらいました。

これはプロテクト、防御のエネルギーで、動きがゆっくりというか… 重量感がある。
持ち歩き用ではなく、場所に固定することで力を発揮する。
護りに特化していて、どこかに固定で(動かさないこと)置かないと意味がない。
封印石のような要素がある。
置くなら枕元がおすすめ。
もしくは方位をはかるなら、東がいい。
東は水のエネルギーの方位で、これは水場に合うものだから。

おお~!ちゃんとオルゴナイトの特徴が現れてて、びっくりしました。
動きが空中ではゆっくりなこと、場所に固定することが合っていること、水に合うもの、などは前述したことと合っています。

そうか、ちゃんとしてるのか(笑)。
今回、これらのことを調べるのがとっても面白かったです。ああ~昔はこんなだったよな、という懐かしさもあります。「月刊ムー」の世界というか(あまり読んだことないけど)。
一点を紹介するためにかなり時間を割いてしまいましたが、疑問というか、もやっとしか知らなかったことを見て回ることができてすっきりしました。

オルゴン・エネルギーが発見されてから80年の歩みをざざっと見てきましたが、これらの情報についての真偽の程はかなり微妙かもしれません。あっちには載ってることがこっちとは違うとか、例えば、ある場所では「アインシュタインも熱異常を認めてライヒに書簡を送った」となっていたりします。そもそもライヒ博士自体が、場所が変われば神か悪魔かのように描かれています。中立的に書かれていると感じるものが少なく、主体性と主張の強い、偏りのある文章が多かったように思います。

ですので、その程度に感じて、ご理解・お楽しみいただけましたら幸いです。
また、興味が出てきましたら、ぜひ英語で検索されてください。ライヒ博士の英語版Wikipediaを読むだけでもかなりの情報量です。日本語版は少ないです。
今もよく見かけるマッド・サイエンティストのアーキタイプ、性の抑圧を解こうとする動きや文化の中に、ライヒ博士の影響はとても大きいんだなーと感じました。

桑坂 碧

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目に見えないものが普通に認められるようになってきたこの時世に、その時々に少しずつ変わっていく大切なことを逃さず、楽しみ、好きなものに手を伸ばし、書き残してい...

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