水晶が「水の結晶」だという話
加勢先生が以前「水晶は水の結晶」と言って、私が「二酸化ケイ素だよ?」と鼻で笑ったのですが、先生が言葉を改めなかったんですね。時間をおいて、何度も同じやりとりをしてきました。
ある日、出雲石のことでジャスパーについて改めて調べていたところ、巡り巡って「宇宙にもある鉱石」の話に調べが及んで、この文章を発見し「なるほど~!」となりました。
上のリンク先の文章を読んでいただければ、それだけで十分ご理解いただけるかと思いますが、改めて「地球が水の惑星である」ということの奇跡に感動します。慣れない単語でわかりにくい、読むのメンドイ、という方のために(論文をかいつまんだ文章を「抄録」というのに、さらに)今の私の感動した部分だけをかいつまんでみましょう。
目次
水晶が生まれる環境条件に水が必須だった
地球の、地上の岩盤の多くは、二酸化ケイ素を含む花崗岩です。地球の海底と、他の惑星の岩盤は玄武岩質であろうと言われています。
地球の地表には水があり、堅い岩盤(プレート)が水を伴って地球深部に戻っていくという地質活動(プレートテクトニクス)が起き続けています。この水を巻き込んだプレート、マグマの循環が花崗岩を形成する要因になっていまして、この動きの熱水作用から二酸化ケイ素の単結晶、つまり水晶が結晶するということなんです。
水とマグマが循環しまくる環境だからこそ、生まれた水晶。
水あってこそ生まれた鉱石、まさに水の結晶、というわけです。
他にも花崗岩とともに産出される石
ちなみに水晶以外に花崗岩(グラナイト)に伴う鉱石は、フローライト、トルマリン、トパーズなどです。グラナイトといえばK2ストーンですね。アズライト in グラナイトですから、あの灰色の部分がまさに母なる花崗岩なのですね。
宇宙にも地球にもある石
もっと宇宙と天然石をつなげていくと、この文中にも、月の岩盤は斜長岩と玄武岩と書かれていますね。斜長岩といえば斜長石が90%以上の岩とのこと。ラブラドライトが斜長石の一種です。しびれます。月の素材はラブラドライトとお仲間っぽい、という感じですね。
「そういえばペリドットって宇宙から隕鉄に混じって飛んでくるし(パラサイトという名前の隕鉄、私の誕生日石です)、ハワイなんかの火山からわき出てきて溶けて細く固まったものが『ペレの髪』とか言われてるな~。宇宙にも地球の内部にもあるのかぁ」とか思ったんですね。すごくおおざっぱな言い方ですが。
宇宙からの視点を持つことができる今
石好きといいながらあまりこういった科学的なことが繋がっていなかったのですが、知っていくと宇宙と石はもう、イコールだし、地球も宇宙の惑星だし、でも特別感はすごいしで感動です。
歴史の中で地動説が天動説になり、今では遙か遠くの星の存在まで、高性能な望遠鏡で見ることができます。
昔は「ここ」からしか考えられなかったし、見えなかったし、画像もデータもありませんでしたが、今では宇宙からみた地球を考えることができます。視点が逆方向にできるようになりました。
それでも情緒の中では「ここ」からしか考えられていなくて、地球にあるものは地球にしかなく、宇宙はすべて未知のものしかないように思っていました。そうではなくて、地球にある物質は、宇宙のそこかしこにある、でも水晶など花崗岩ルーツ系の石はちょっと特別だよ、っていうこと。
ちょっと宇宙が狭くなるというか、近くなるというか、「なんだここすでに宇宙か」というような気がしてきませんか?
ここは宇宙だし、水晶は水の結晶だな、というお話でした。
・・・それにしても、上の論文が載っていた「地球惑星科学連合」って、とっても魅力的な響きですねぇ(笑)。
| イベントのお知らせ
今年も「クリスタルフェア for 2019」を開催いたします。
新しい年を迎えるにあたり、サポートしてくれるクリスタルを選んでいただけるようにと開催しております。
この日は二日間とも加勢先生も居てもらいまして、来年はどんな年になるのか、それぞれの方に必要なブレスレットはどんなものかを鑑定してくれます(無料)。
また、商品の価格も割引価格となりますので、狙っていたものをゲットするならこの時をおすすめします。(一部商品を除きます)
今年はちょっと遅めの12月15日(土)・16日(日)の開催となります、ぜひともご予約くださいませ。
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月に一回、開催しております。一日三組限定で、下記の時間帯にて、実際にオンライン上で販売中の石や、オンラインには出ていない石も手に取ってごらんいただけます。
ブレスレットのフィッティングもさせていただきます。
※ご参加はオンラインショップ・ワイオリの会員様に限らせていただいております。会員登録はこちら
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